株式会社NTTデータグループってこんな会社!
IT業界として日本1位、世界50か国以上に拠点を持ち、世界でも6位。NTTデータグループは、豊かで調和のとれた社会づくりを目指し、デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供しています。
商品を持たないIT事業において、価値を生み出すのは「人」。従業員それぞれが働きやすい環境で成長していくことは、企業の強さに直結します。同時に社員にとっては、従業員数20万人という組織の中で、多種多様なチャレンジができる環境でもあります。
組織と社員が共に高みへと上っていく。そのために、さまざまなサポート体制が整えられています。
人財のコラボレーションで
多様性を総合力に変えていく
NTT DATAは、1988年に創立された情報サービス企業です。私たちは企業理念として「情報技術で、新しい『しくみ』や『価値』を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する」を掲げています。これは創業当時から変わらず大事にしている信念で、お客様の事業や社会課題の解決に向けて、最先端の情報技術を駆使し、革新的なソリューションを提供してきました。
最近はデジタルの時代となり、お客様の決めた要件に基づいてシステムの開発・納品を行うにとどまらず、お客様のビジネスを理解した上で、環境の変化、技術の変化に迅速に対応し、お客様の「成果」の実現にこだわっていきたいと考えています。
お客様のニーズに応えるためには、社会の未来を構想するコンサルティング力と構想を実現するためのエンジニアリング力の両方を磨いていく必要があります。
また、NTT DATAは50以上の国や地域でビジネスを展開しており、グローバルで20万人の仲間がいます。今後のさらなる事業拡大に向け、国内・海外のニーズ、商習慣、法規制を踏まえて、事業環境の変化に迅速に対応していく必要があります。
このような状況から、NTT DATAの社員の多様性を高め、さまざまな知識・スキル・個性を持つ人財がコラボレーションすることで多様性を総合力に変えていくことがより重要であると捉えています。NTT DATAがDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)の実現に取り組むのは、まさに事業をさらなる高みへと引き上げるために、必要不可欠なことだからです。
NTT DATAは、これからも多様な人財が多様な働き方でそれぞれの力を最大限発揮できる環境の実現を目指してまいります。
つながるバトン
新旧推進室メンバーが語る
DEI 過去、現在、未来
NTT DATAの「DEI推進室」は2008年の立ち上げから、さまざまな課題に取り組んできました。その実行力は、チームに受け継がれる「働きやすい環境が会社を成長させる」という価値観から生まれています。
500人の部長層全員に
ワークショップを実施
2008年にダイバーシティ推進室が設置され、私は担当課長を拝命しました。職場環境を改善していこうと、社員の自発的な活動も生まれ始めていた頃でした。
私は長年、社員満足度調査に携わっていました。そこで気になったのは、「社内にロールモデルがいる」「10年後この会社で働き続けられる」といった項目に対するポジティブな回答が、男性よりも女性の方が低かったことです。そして入社後3年から10年くらいの間で、女性の退職率が急に増えている。その理由の半分が出産・育児でした。まずは、女性の働く環境を改善することから始めました。
私たちの考える施策に対して、社内では反対や疑問、賛同などさまざまな声が挙がりました。それでも現場のリアルな声を集め、管理職層に聞いてもらいました。しかし、変化は一部。一人残らずやるしかないと、500人くらいの部長層全員にワークショップを行いました。さらに社内浸透のために経営層を招いたセッションや、著名人による講演会。デスクに座る間もなく活動する中で、少しずつ理解してもらえるようになりました。
必要とされる活動を
根づかせることがミッション
いろいろな障壁がありました。でも、改革を必要としている人がいる。であれば、活動を根づかせなければいけない。それが私のミッションでした。
私たちの前提は、すべての人が働きやすい職場をつくることでした。ダイバーシティのテーマはいろいろありますが、まずは、女性活躍の課題から始めました。その仕組みを、他の課題に応用するシナリオをつくっていました。
それが今、新しいメンバーに引き継がれ、女性活躍だけでなく、さまざまな成果がもたらされ、女性社員の育児休暇からの復職率は100%になっています。今後もますます活躍してくれると思います。
エンゲージメントを高める
さまざまな取り組み
「Bloom the Power of Diversity」というステートメントのもと、NTTグループでは、世界共通で多様な人財の活躍とDEI実現に向けて取り組んでいます。長年にわたり、「多様な人財の活躍」とそれを実現する基盤となる「働き方変革」の2軸でさまざまな取り組みを実施してきました。
•女性活躍
ダイバーシティ推進室ができて最初に取り組んだのが、女性が働き続けられる制度・環境整備です。具体的にはテレワークや裁量労働制の導入、企業内託児所の設置などでした。そこから、2016年の女性活躍推進法が大きな契機になりました。ロールモデルとなる女性像の発掘やネットワーキングとして、女性部長によるメンタリングや、お子さんを持つ女性のコミュニティ形成を進めていきました。
2021年頃からは、女性活躍の阻害要因を解消し、自分らしい働き方を実現するステップに進んでいます。役員向けのマインド変革研修や、女性向けのキャリアをポジティブに考える研修といった取り組みをしています。
•障がい者活躍
「NTTデータだいち」という特例グループ会社が中心となって障がい者の雇用・活躍を担っています。在宅中心のweb関連業務、拠点ビルの清掃や古紙回収、那須での農業事業など、重度の障がいのある方でも、愛着を持って長く働き、活力を見出してもらうことを大事にしています。
もともとは法に基づく要請がきっかけでしたが、今の課題は、障がい者の方々を事業にインクルージョンしていくことです。
社内では、そうした空気も醸成されているように感じます。社内で働く姿を目にすることもあれば、元気良く「こんにちは」とあいさつしてくれることもある。そうした交流の中で、みんなの中に意識が生まれる
のだと思います。
NTT DATAに入ってから障がいを持つことになった方もいます。そういった方々を含め、個別に必要な配慮と周囲の理解促進を進めていこうと考えています。
•LGBTQ+
LGBTQ+の側面では、心理的安全性の中で働ける環境を整備しつつ、理解・支援を促進する取り組みを実施しています。
例えば、東京レインボープライドには毎年参加し、2024年にはNTTグループ8社とその関連会社の社員や家族、友人約220名がパレードを行いました。アライメンバー(支援者)も非常に多く、2023年5月時点で500名を超えています。
また、配偶者とその家族に関わる制度全般について、原則、同性パートナーなどにも適用を拡大しています。
•育児・介護との両立
育児・介護と仕事の両立という点では男性を含めて、育児、介護を理由とした休職、短時間勤務、残業や深夜勤務の制限・免除など、法定を上回る制度が整っています。また、制度を整備するだけではなく、社員が気兼ねなく利用できる雰囲気になっています。育休明けには上長や人事担当者との3者面談を実施しています。復職後も不安なく働けるよう、会社としてもサポートしています。
•外国籍人財の採用
近年は海外の大学向けのリクルーティングも行っており、特に開発系の人財として、中国やインドからの採用が増えています。
外国籍の社員がそれぞれの組織の中で受け入れてもらえるように、オンボーディングなどのサポートを手厚くしています。また、宗教面が重視されることが多く、食堂のビーガンメニューや、イスラム教の礼拝用のプレイルームを用意しています。
•中途採用
中途採用の方が職場に馴染みやすいように交流会を行っています。当社に入る前にどう考えていて、入ってみてどう感じるかといったような、経験者だからこそ感じる課題感や悩みを話し合ってもらっています。
•エンゲージメント調査
全社員に対して毎年エンゲージメント調査を行っています。「この会社で働くことを誇りに思う」の項目について、約70%の社員が肯定的な回答をしています。仕事を通して社会貢献ができることや、会社に対しての将来性を感じてくれているところが大きいのだろうと思っています。
ビジネスの源泉である
「人」が働きやすいように
当社のようなSI(システム・インテグレーター)事業では、人がビジネスの源泉です。売る商品を持つわけではなく、人がつくり出すシステムやサービスをお客様に提供しているわけです。また、一人でできる仕事ではなく、社員同士やパートナー企業の方と一緒に仕事をしていきます。
そのため、チームワーク良く、周りの人たちと共存していくという価値観を会社全体で共有しています。つまり、それぞれが特性を活かして活躍するということは、事業戦略に直結します。毎期の中期経営戦の中でも、必ず人財の成長や組織力の最大化がテーマとして上がります。
DEIに対する取り組みは、「社員が成長できる環境をつくることが事業の成長につながる」という認識でやってきました。当社が「女性活躍」という言葉を使い始めたのは2021年。女性の力を最大限活かすためにはどうすれば良いかと考えて、活躍しやすい環境整備を進めてきた行動が先にあり、その結果で「女性活躍」という言葉が追いついてきたイメージです。
マイノリティにフォーカスすることももちろん必要ですが、大事なのは、社員一人ひとりに意欲をもって働いてもらうことです。あらゆる社員がこの会社で価値を見出して働けるような環境をつくっていかなければいけません。この会社に魅力を感じて、働き続けてくれる、あるいはこの会社に入ってきてくれる、そんな人を増やしていきたいと思います。
社員の声
NTT DATAで活躍する女性たち
育児とキャリアを両立するためには、時間を区切って、育児と仕事のそれぞれを全力で楽しむこと。子どもとの時間は、仕事の連絡は基本お断りです。子ども最優先で一緒に遊び、たくさん話して、たくさん笑いたい。もちろん仕事時間をしっかり確保するために。シェアオフィスが利用できるのも便利です。ママ以外でも、それぞれの働きやすい時間、場所で仕事している人が多いです。それと意見を言いやすい雰囲気を意識的につくることができる部課長が多いと感じています。今後は、貴重な子どもとの時間は守りつつ、人と社会を支える時代にあった仕組みをつくっていきたいです。そして成し遂げた仕事を、子どもに伝えたいですね。
仕事を頑張るためにも休日の過ごし方は大切です。私は大好きなサッカー観戦にゴルフと、アクティブに動いています!
サプライチェーン全体で排出される温室効果ガスの算出を行うシステムの運用と新規機能開発を担当しています。さまざまなステークホルダーとの関わりの中で、日々の成長を実感しています。
NTT DATAには、変化するライフスタイルに合わせて社会に貢献するシステムづくりを叶える充実した制度と社会を変える力があります。将来的には、アプリケーションスペシャリストとして、より良い社会の基盤となるシステムをつくっていきたいです。
現在は、チームで連携しながら週3日出社しています。リモートやフレックスタイム制を活用し、家事や育児を分担している方も多く、ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける職場だと感じています。
NTT DATAには多様なキャリアパスがあり、いろいろなポストがあり、将来の可能性を広げられると感じました。
現在は製薬メーカーと医薬品卸間の電子データ交換を支援する基幹システムの保守運用を担当していますが、出社は週1回午後のみです。リモートワーク環境が整備されており、効率良く業務を進められます。また通勤時間が不要のため、時間を有効に活用できる点が魅力です。
若手の自分にも責任感のある仕事を任せていただけるため、どんなことでも臆せず、「とりあえずやってみる」精神を大切にしています。1つの分野にとどまらず、幅広い業務を経験し、「○○といえば畠山!」と自信を持って言えるような専門性を見つけていきたいです。
データから見る
女性活躍
全社員の1/4以上が女性です。女性社員の平均年齢34.8歳、平均勤続年数は11年を超えています。育休からの復帰率も100%となっています。さまざまな制度で女性の活躍をサポートします。
管理職全体3,027人のうち327人が女性です。その割合はこの10年で約3倍になっています。管理職手前の課長代理層の女性の割合は18.7 %。性別に関係なく、活躍できる土壌があります。
ITサービスは男性が多いという印象があるかもしれませんが、2023年4月入社の新卒採用者の約40%が女性です。また、理系のイメージもあるかもしれませんが、その4割が文系出身です。
社員の声
新旧「イクメンの星」対談
キャリアに対する不安は
女性も同じ
堀川 私は1人目のときに準備が不十分で、育休を取れませんでした。2人目ができたときに今度は取りたいと、周囲にパパキャラをアピールして根回ししました。
鈴木 私は3人目のときに。上の子たちのときに、女性の不安や負担がとても大きいと感じたんです。堀川さんたち先輩のおかげもあって、職場ではスムーズに受け入れてもらえましたが、学生時代の友人からは「正気か?」と言われました。出産と授乳以外、男女平等だと思うのですが。
堀川 私も全く同じことを思います。私が育休を取ったときも、女性は「応援するよ」と言ってくれるんですが、男性は「本当に取るんだ」といった反応でした。
鈴木 正直、キャリアに対する不安は感じましたが、それは女性も同じです。妻が育休を取ったことを振り返って、「不安だった」とこぼしたのを覚えています。
堀川 価値観や常識を変えるのは難しいかもしれません。でも、数日でも良いから育休を取る人が増えていくことで少しずつ変わっていくのだと思います。
子育ては期間限定の
プラチナチケット
鈴木 育休中は大変でしたが、今振り返れば自分のキャリアを棚卸しする貴重な時間になったと思います。数か月も仕事から離れるなんて、なかなかないことですから。
堀川 私も長いスパンで人生を考えるいい機会になりました。仕事ばかりだと、目の前のことしか考えられません。子どもがいることで、「6年後は小学校だな」「巣立ったらどう過ごそう」と考えるようになる。それに、夫婦の仲が子どもにも影響します。夫婦仲良く、希望を前提に将来を考えられる宝物のような時間だったと思います。
鈴木 私も、子どもの成長は夫婦が仲良くいてこそだと思います。育休の取得には、その意味もありした。
堀川 子育ては男性にとっても期間限定のプラチナチケットです。同じ時間は二度と味わえません。
鈴木 そうですね。みんな「育休取るけど、何か文句ありますか?」といったスタンスで考えてほしいと思います。
社員の声
経験者採用も増えています
新卒で入社した損害保険会社で営業や代理店経営支援を経験しました。転職を機にコンサルタントに転身し、DX企画・推進に従事しています。NTT DATAは、キャリア採用も多く、ナレッジ共有が盛んで、自分の前職での知識や経験に対する関心の高さも想像以上でした。コンサル業界には人間関係がドライなイメージもありましたが、NTT DATAは風通しも良く、役職問わず助け合う文化があります。チームで成長できる環境も魅力ですね。福利厚生も充実しており、安心して仕事に集中できます。今後はさまざまなプロジェクトでスキルを磨き、お客様の経営と現場を一体としてつなぎ、目指す姿や仕組みの実現を主導できる人財になりたいです。
社員の声
グローバル人材も活躍中
3年目に海外事業に携わりたい若手が受ける研修に参加しました。そこでの海外グループ会社の同世代と出会いは、私にとって大きなものでした。そのつながりは広がっていき、「Youth Council」というコミュニティに立ち上げから参加しました。そこではNTT DATAの職場環境について役員へ提言をしたり、英語でセミナーを開催したりしています。
現在は海外グループのグローバルM&Aと売却のサポート業務を担当していますが、上司の推薦を受け、2025年に会社のサポートでMBAに行くことが決まりました。これからもNTT DATAがさらにグローバルで活躍できるよう、グローバルプレゼンスの強化に携わる仕事をしていきたいです。
社員の声
ダブルワークで成長中
本業として信用金庫の勘定系システムにおける業務アプリケーション開発を行いながら、社内副業制度“デュアルキャリアプログラム”を活用して、自動車開発統括部において、サーキットモードアプリの開発にも携わっています。
業務の割合としては、本務8:兼務先2。両方の仕事の拠点は異なりますが、テレワークなら1日のうちに両方の業務に取り組めますし、フレックスタイム制も活用しています。
仕事は可能な限り定時で終わらせるようにしています。平日の夜や休日は、仕事を忘れて趣味のドライブへ。千葉や横浜を車で走らせ、リフレッシュしています。 趣味(車)と仕事の関わりを最大限つくることができたら幸せですね! いつかサーキットデビューしたいです。
“Best Place to Work ”
NTT DATAでは社員一人ひとりにとっての“Best Place to Work”の実現を掲げ、上長とのキャリア面談、社内で副業を行うデュアルキャリアプログラム、社内外の相談員によるキャリア相談などをはじめ、社員のキャリア自律を支援する多様な取り組みを行っています。
総合能力と専門性の双方を重視しながら、専門性ごとの社内認定制度(プロフェッショナルCDP)を基盤として、マネジメント系はもちろん専門性でのキャリアアップを目指せる制度も整備。NTT DATAには文系・理系出身を問わず、主体的な行動を続けることで「自分らしいキャリア」を歩むことができる環境があります。
人事本部長に聞く
グローバル企業だからこその
多種多様なチャンス
当社の魅力は、多種多様なチャンスがあることです。顧客の幅はとても広く、グローバルにも展開しています。この中で異動することは、転職にも近いでしょう。
その中で、私たちが伝えているのは、「なりたい自分になろう」ということ。そのチャレンジを支える制度を紹介します。
•上位マネージャーとのキャリア面談
キャリア面談は、部長以上の上位マネージャーとの実施を推奨しています。知識や人脈も豊富で、セグメントに制限されない幅のある人事を実現できます。
•専門性に応じた多様なキャリアパス
当社では、早い段階で管理職を目指したり、テクニカルグレード制度として、同じ業務で専門性を高めてスペシャリストとなるキャリアパスがあります。多様なキャリアパスを実現できる制度を整えています。
•デュアルキャリアプログラム
いわゆる社内副業制度として、所定労働時間の2割は「自分で見つけたやりたい仕事」にトライできます。「お試し」ではなく、業務に対する責任があり、評価の対象にもなるため、挑戦する機会となります。
•ヤングトレーニー制度
20代後半~ 30代前半の若手社員が海外トレーニーポストで1年間のトレーニングを行い、将来のグローバル人財として経験を積むことができるプログラムです。グローバルへ挑戦することができます。
•充実の福利厚生
社員に長く働いてもらうため、家族も含めて支える制度がたくさんあります。特に好評なのが、次のようなものです。
・家族向け人間ドック
・フィットネスジムの割引
・配偶者の海外転勤帯同休暇
さらに充実させていきます。
大きな会社の中で
安心してチャレンジできるように
この会社は、何より「人」が良いと感じます。真面目で向上心があって、魅力的です。そんな人たちから刺激を得ながら、自分のキャリアを考えてほしいと思います。社内での対話の量を増やして、いろいろな施策を考えていきます。大きな会社の中で、安心してチャレンジしてください。