
「SIerである私たちのビジネスは“人”が商品そのもの。だからこそ、投資対象は『人』が最優先です。2024~2026年度の3カ年で、25億円を人材関連施策に投じる計画を立てています」――そう語るのは、執行役員 CHROの山﨑さん。価値創造型人材の育成を軸に、人材戦略や制度の整備、そして社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりについて、取材を行いました。
CHROメッセージ
挑戦と共創で未来を拓く
社員と共にビジョンをつくり、圧倒的なまでに人への投資を重視する。挑戦と共創を体現するJBCCグループの未来を切り拓くための人材戦略をCHRO(最高人事責任者)の山﨑さんに語っていただきました。

執行役員 CHRO
山﨑亙さん
社員発のビジョンで人材戦略を描く
私たちJBCCグループは、「創り出そう、躍動する社会を。挑戦しよう、技術とともに。」というビジョンを掲げています。このビジョンは、経営陣が一方的に決めたものではなく現場の有志社員たちが議論を重ねて導き出した言葉です。それだけに、社員一人ひとりが心から共感できる想いが詰まっています。
このビジョンと人材戦略は、密接に結びついています。ビジョンに紐づく経営戦略や事業戦略を成功させるには、そこで働く人がどう動くかが鍵を握ります。そのために必要なのが、戦略に呼応する「人の動き」をデザインすること。これこそが人材戦略の役割です。
私たちが描く人材戦略のビッグピクチャー(全体像)、その中心にあるのは「求める人材像」を明確にすることです。求める人材を(1)採用し、(2)育成し、(3)パフォーマンスが発揮できるよう適材適所に配置して、(4)エンゲージメント(会社と社員との関係性)を高めていく。この4つの人材戦略サイクルをぐるぐると循環させることで、経営戦略や事業の成長が推進されていく仕組みです。
若手と共に育む採用と成長の仕組み
採用活動で重視しているのは、求める人材像に共感してくれる人との出会いです。数合わせではなく、学生一人ひとりの個性や価値観と向き合ったうえで、JBCCグループのビジョンや理念を伝えるためにさまざまな工夫を凝らしています。その象徴的な取り組みが、若手社員が採用活動に参加する「リクルーター制度」。学生は人事やマネージャーではなく、年齢の近い先輩社員からリアルな声を聞くことができます。入社後のギャップを防ぎ、より具体的なキャリアを描けるようになるため、学生からの評判も非常に高いです。
入社後は、6カ月間にわたる手厚い導入研修で、社会人としての基礎から、ITの基礎スキル、職種別の専門スキルまで幅広く学びます。新入社員一人ひとりに先輩社員がつく「ブラザーシスター制度」も導入。「3年で型をつくる」という考え方がありますが、入社直後の社員が、これから歩む社会人としての「型」を身につける重要な期間と考え、教育プログラムやサポート体制を充実させています。
併せて、社員が働きやすく、かつ最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりにも力を入れています。その1つが、社員が仕事の内容に応じて自由に働く場所や時間を選択できる「Style J(スタイル ジェイ)」です。コアタイムのないフルフレックス制度や時間単位の休暇取得制度、在宅勤務制度、さらには、充実した産休・育休・介護休業制度などの福利厚生を整備し、多様な働き方に対応しています。新入社員の3年退職率を含め、当社グループ全体の退職率は、IT業界の標準と比較しても非常に低く、社員の平均勤続年数が長いのも特長です。
勇気と共創で成長を広げる人材像
私たちの求める人材とは「価値創造型」の人材です。その具体的な行動を「Think × Act × Team」と掲げました。自分で考え、自ら行動し、それを周囲に広げるという考え方です。単なる自立型人材ではなく、チームの中で学び合い、高め合える人であってほしい。成功体験を自分だけのものにせず、惜しみなく周囲に共有することで組織全体が成長できる。そんな文化を大切にしています。
この行動を支えるのは、未来のありたい姿からいま何をしなければいけないのか考える思考と、それを支える高いビジネス専門性、そして何より大切なのが「勇気」です。挑戦する勇気、変化を受け入れる勇気、ときには「今あるものを手放す勇気」も含まれます。私は、若者の特権とは「まだ何者でもないこと」だと思っています。失敗を恐れず振り切ってほしい。三振してもいい。思いっきりバットを振ってくれればいい。それを、先輩社員、上司、チーム、会社全体で、全力で支えていきます。
人への投資で未来を拓く人材戦略
人材育成の根幹にあるのは、社員一人ひとりの「内発的動機」に働きかけることです。個人のやりたいことと、会社のビジョンを重ね合わせ、その2つが重なり合う「共有ビジョン」を明確にする。これにより、社員のモチベーションを高め、「自己実現」と「組織目標の達成」を両立させます。この「共有ビジョン」を見出すために重要なのが、上司と部下の対話です。社員が「自分が何者で、何をしたいのか」を自己認識できるよう、全マネージャーを対象にコーチングスキルを向上させる研修を、年間を通じて実施しています。これにより1on1面談の質を高め、共有ビジョンを明確にする対話の機会を増やしています。
当社グループは、2024~2026年度の3カ年で25億円を人材関連施策に投じる計画を立てています。SIerである私たちのビジネスは人が商品そのもの。だからこそ、投資対象は「人」が最優先です。女性向け採用イベント、社内公募制度の充実、上司と部下の対話力向上セミナーなど、多方面から施策を展開しています。海外を含めた旅行メニューから行き先を自由に選べる社員旅行制度や、オープンオフィスイベントなどのユニークな取り組みは、若手社員から特に人気があります。
未来を切り拓く多様性への挑戦
多様性への取り組みも進めています。先に触れたフルフレックスや在宅勤務制度などを含む「Style J」は、誰もが自分らしく働ける環境づくりの一環です。多様な価値観をもつ人材が集い、チーム一丸となって挑戦し、成果を出せる組織。それこそがダイバーシティの本質だと私は考えています。
こうした社員の挑戦を支える文化は、若手だけでなく誰もが恩恵を受けられる仕組みでもあります。キャリア人材の積極採用も進めており、多様なバックグラウンドを持った人材が集うことで、新たな価値やイノベーションが生まれることを期待しています。変化の激しい時代だからこそ、“人”の力で未来を切り拓く。それが私たちJBCCグループです。
「変化を楽しみ、挑戦を続けられる人」と一緒に働きたい。社会や技術が変わり続ける中で、過去の延長線上に未来はありません。だからこそ、私たちは常に未来から逆算するバックキャスト思考で、考え抜き、挑戦を続ける。新しい道を切り拓く人たちと共に、次の時代を創っていきたいのです。
価値創造型人材 
新たな価値(イノベーション)を生み出す力を持つ人材

JBCCグループの人材戦略

社員の挑戦と意欲を全面サポート
挑戦も、働き方も、社員の意欲に寄り添う仕組みがあります。
他部門の業務を知って、体験して、キャリア形成のきっかけに
Job Challenge
社員満足度の向上と成長支援を目的とした「Job Challenge(ジョブ チャレンジ)」を実施しています。社内ホームステイのようなかたちで、短期間に他部門の業務を体験できる仕組みです。営業・システムエンジニア(SE)・スタッフなど、ふだん接点の少ない職種の仕事を実際に経験することで、業務への理解が深まり、部門間の連携強化にもつながっています。体験を通じて得た知見は所属部門に活かし、業務の質の向上にも貢献。社員同士が互いの仕事の大変さを理解し、リスペクトし合える関係づくりや、自身のキャリアの可能性を広げるきっかけにもなっています。体験者の声は「Job Challenge体験レポート」として共有し、挑戦したい社員を後押ししています。
一人ひとりの働き方やライフスタイルに寄り添う福利厚生
J-Care
福利厚生「J-Care(ジェイ ケア)」の一環として社員旅行制度を導入。国内外の豊富な旅行メニューから自由に選択でき、費用の一部を会社が補助します。部署を超えた仲間と最大8名までのチームで参加でき、心身のリフレッシュや交流を通じて、グループ全体でのチーム力向上を図ります。さらに、社員の仕事へのモチベーション向上を目的に、特別報奨プログラム「Dream Journey」も新設。2年に一度の開催で、直近2年間の上位評価者を対象に、フランスやエジプトなど特別な地での体験を提供します。前向きな挑戦を生む環境づくりを制度面から力強く支援しています。
発想の転換が大事?! 業務改善と課題解決をチームで目指す
J-innovation
J-innovation(ジェイ イノベーション)は、プロセス改善からDXを用いたアイデアによる課題解決まで、日々の業務から発生する改善について全社に共有し、それをJBCCグループ全体で応援、サポートする取り組みです。お客さまへご提供する価値の向上はもちろん、社員の学びや自己実現の場でもあり、挑戦する企業文化の醸成を目的としています。活動はすべて自主的におこなわれており、AIなどの新しいテクノロジーを用いるもの、お客さまの声をヒントに着想したもの、勉強会や他部門とのコミュニケーションを通じて成果を生み出すものなど、内容も多彩です。さらに、AIを活用し、付加価値のある業務へと活動の幅を広げています。

写真左:社員旅行制度 Hawaiiレポート
写真右:社員の日常から生まれる挑戦 J-innovation

新卒採用・キャリア採用担当者のメッセージ
こんな人と一緒に働きたい
社員自ら考え、行動し、仲間と協力しながら 価値を生み出す人材を求めています。

新卒採用
人事 人材組織開発部
島田 真衣さん
選考では、JBCCグループを理解したうえで、この会社で働きたいという強い想いや、何事にも前向きに主体性をもって取り組む姿勢を重視しています。入社前後のギャップをなくすため、リクルーター制度を導入し、学生のみなさんと現場社員が選考の早い段階から直接話す機会を設け、グループの雰囲気や働く人の魅力をリアルに感じてもらっています。
入社後は、先輩社員がブラザーシスターとして日々の業務や悩みに寄り添いながら、社会人としての一歩をしっかり支えます。入社時点でITの知識やスキルがなくても、現場で不安を抱かずスタートできるよう、ITの基礎から応用、社会人としてのマナーまでを凝縮した研修プログラムを用意しています。
また、JBCCグループに興味を持ってくれた方に向けて、年間を通じてインターンシップを実施しています。1日で気軽に参加できる説明会型から、数日間の実践型まで幅広いコースがあるので、JBCCグループを知るきっかけとして、活用してもらえたらうれしいです。

キャリア採用
人事 人材組織開発部
保坂 璃奈さん
実務経験やスキルは大切ですが、それ以上にグループのビジョンや価値観に共感し、「自分の力やスキルを発揮したい」「この環境で新しいことに挑戦したい」という強い思いを持っている方に、ぜひ仲間になっていただきたいと思っています。
入社後には、キャリア入社向けのオリエンテーションを実施しています。グループの歴史や制度だけではなく、具体的な事業内容や社内でよく使われる用語などを学ぶことができます。同時期に入社した仲間とのつながりも生まれる場となっており、新しい環境にスムーズになじめるようにサポートすることに注力しています。
また、安心して長く働けるよう、柔軟な働き方制度や環境づくりにも力を入れています。リモートワークやフルフレックス制度を活用しながら、ここを“通過点”ではなく、“長期的なキャリア形成の場”としてほしい。自身の成長とグループの成長を実感しながら、一緒に未来を築いていきたいですね。
リアルボイス
先輩社員の挑戦と成長
挑戦の裏にある想いや働きがいについて、 先輩たちの“リアル”な声をご紹介します。
新たな一歩を踏み出せる環境

クラウドセキュリティ技術部
山口さん
(2015年入社)
現在はクラウドセキュリティ技術部で仕事をしています。もともとはクラウドを活用したシステム基盤の構築を担当していましたが、自ら手を挙げて、セキュリティ分野へ挑戦しました。現在は、高度技術専門職として、社内外のセミナー講師も務めています。仕事を通して、技術だけでなく、お客様の業務理解にも力を入れ、「お客様目線」で考える力が身につきました。JBCCには、自分の意志で新たな一歩を踏み出せる環境があります。
垣根を越えた多様な経験ができる

市場開発 営業部
湯浅さん
(2016年入社)
市場開発営業部でお客さま担当をしています。営業としての業務に加え、現在は社員会の会長も務めており、「顧客満足」と「従業員満足」両方の向上を目指した活動にも力を入れています。シンプルに営業に取り組むだけではない、「組織の垣根を越えた」取り組みが多く、営業職の枠を超えた多様な経験ができるのがJBCCの魅力です。変化の激しい時代に対応するため、ITツールの活用にも取り組みながら、日々、自分自身の挑戦を続けています。
誰でも意見を出し合える

ソフトウェア開発部
岩原さん
(2020年入社)
ソフトウェア開発部門で自社製品「Qanat2.0」の開発とサポートに携わっています。現在は、私が発案した「シナリオ集」サイトの作成に注力。便利な機能をより多くのユーザーに活用してもらうため、活用方法をわかりやすく紹介しています。JBCCには、先輩・後輩の垣根なく意見を出し合える前向きな雰囲気があり、私自身も展示会や社内イベント、他社との交流会の企画に積極的に関わるなど、挑戦する姿勢へと大きく変化しました。
温かい後押しで1年間の育休取得

人事 人材組織開発部
川邊さん
(2011年入社)
エンジニアとしてキャリアをスタート。現在は人事部門で採用を担当していますが、現場と人事・経営との橋渡し役となるHRBPを目指して挑戦を続けています。
技術職の経験を活かし、現場理解の深い人事のプロになることが目標です。プライベートでは2児の父として、フルフレックス制度を活用しながら育児と仕事を両立。育休取得を迷った際も、上司や仲間の温かい後押しがあり、1年間の育休を取得できたことにいまも感謝しています。
正当な評価と挑戦できる環境

セキュリティ
AIソリューション部
加瀬さん
(2019年入社)
お客さまに対して、クラウドやAI活用の提案から、設計・構築をおこなっており、最近では、AIチャットボット開発など新しいことにも取り組んでいます。目指すのは技術力とマネジメント力を兼ね備えたSEで、AIをビジネスに活かす仕組みづくりにも挑戦中です。正当な評価とやりたいことに挑戦できる環境が魅力で、多くのプロジェクトを通じ、他者へのリスペクトや感謝と共にチームの力を引き出す姿勢も身につきました。
成長を実感する日々

会計管理部
西里さん
(2023年入社)
キャリア入社し、会計管理部門でグループ各社の税務を担当しています。入社間もない頃から、社内発表会への登壇や、税務の勉強会開催といった取り組みをサポートしてもらい、前向きな挑戦を積極的に後押ししてくれる環境に魅力を感じています。最近では法人税削減にチームで取り組み、その成果が会社から表彰されました。個人で成果を出すだけでなく、周囲と協力しながら価値を生み出す働き方へと意識も変化し、自分の役割と成長を実感する日々です。
ここが好き!
JBCCグループらしさとは?
社員が感じるJBCCグループの魅力について聞きました。

人事
河井さん

会社の方向性を共有するイベント
JBCCグループキックオフ
年度の最初に、グループ全社員と会社の方向性を確認する一大イベント。新年度の方針や重点施策をグループ全社員と共有して一致団結することを目的として、毎年4月に実施しています。当社グループ社員2,000名のスローガンになっているのは「チャレンジ、チャレンジ、チャレンジ!」。一歩踏み出す勇気につながるイベントです。

国内外から社員が集結し、「リアル」「ライブ」を体感。
毎年恒例、新入社員による決意表明!
データでみるJBCCグループ
クラウド、セキュリティ、超高速開発の注力事業を中心に、成長を続けるJBCCグループのいまを売上推移などのデータでご紹介します。

「つなぐ」をコンセプトにした新たなコミュニケーションの場
東京駅直結、東京ミッドタウン八重洲にある本社オフィスのコンセプトはTsunag(つなぐ)。テレワークが進み、働く場所の選択肢が広がる今だからこそ、リアルなつながりの価値を見つめ直し、社員自らが考え、形にした新しいオフィスです。

CRE
吉上さん
情報のエリア
気軽に情報交換をすることができる、組織の垣根を越えたオープンコミュニケーションの場になっています。会議室の壁を取り払ったことで、いまどんな会議をしているのか通りすがりでもわかります。




発散のエリア
共有・共創するための新しい価値を生み出すスペースです。目的に応じた柔軟な空間がつくれるよう、壁面ではなくカーテンで仕切るなどの工夫を施しています。

創出のエリア
発散のエリアで膨らんだアイデアを具現化する場として、利用する社員が最も多いスペースです。


会議室「yomogi」入口にはこんな遊び心が…!

照明の明るさを落としたスペースでは、落ち着いた雰囲気の中、集中して作業を進めるのに適しています。
発信のエリア
お客さまとの打ち合わせルームのほか、ウェブ配信や動画作成のための機材を備えた、全面ガラス張りのWebスタジオを設置しています。



お客さまとの商談後に、お酒を交えて懇親を深める場として活用できます。


JBCCホールディングスってこんな会社!
変化の激しい時代だからこそ“人”の力で未来を切り拓く。 自由な挑戦が生まれる会社の全貌。
2024年4月に創立60周年を迎えたJBCCホールディングス。中核企業のJBCCを中心に8社で構成され、国内外に約50拠点を展開するITサービス企業グループです。クラウド、セキュリティ、超高速システム開発を強みに、企業の課題にスピード感を持って対応。“相談できるITパートナー”として、多くの信頼を集めています。
働く環境面では、フルリモート、フルフレックスの勤務体制や社内公募制度など、自律的にキャリアを築ける仕組みを整備。社員一人ひとりの「やりたい」に寄り添い、挑戦を後押しする風土が根づいています。「創り出そう、躍動する社会を。挑戦しよう、技術とともに。」をビジョンに掲げ、人と技術の力で未来を紡ぐ。いま、まさに、自らの可能性を試したい若手にとって、絶好のフィールドが広がっています。
 
          
        

 
      
      
      
      
     