KPMGコンサルティング - 地域共創型デジタルプラットフォームが生み出す新しい地域活性のカタチ

KPMGコンサルティング株式会社は、2014年に設立され、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援している。さまざまな領域の業種に対し、幅広いコンサルティングサービスを提供している。

デジタルイノベーションで共創の創出を目指す

同社と神奈川県平塚市に本拠地を置くプロサッカーチームの一つである湘南ベルマーレは、2020年よりオフィシャルクラブパートナー契約を締結し、「デジタルイノベーションパートナー」として、スポーツを通じた地域社会・地域経済の活性化に向けた取り組みを推進している。

同社は国内外で培った実績や先進事例、デジタル変革構想の策定ノウハウを活かし、湘南ベルマーレとともにデジタルイノベーションを進めてきた。地元の商業施設、そしてこれからファンになっていく潜在層の地域住民に働きかけイベントの開催などさまざまな取り組みを行っている。取り組みを通して醸成されるファンエンゲージメントの向上は、地域活性化を促進する。

2022年には、“スポーツ×SDGs”をテーマに、地域の住民や企業・団体、自治体などさまざまなステークホルダーと連携しながら、スポーツを通じたSDGs(持続可能な開発目標)活動の推進を支援する“地域共創型デジタルプラットフォーム”を構築した。湘南ベルマーレの支援企業(個人・団体含む)は700にも及ぶ。他の地域に対しても地域共創と地域活性のモデルケースとして展開し、共創の創出を生み出していくことを目指す。

地域共創型のビーチクリーンイベントを開催

6月18日、同社と湘南ベルマーレは、ともに“ゴミ拾い”をきっかけに環境課題への意識喚起と湘南地域の環境保全活動の推進を図るビーチクリーンイベントを初めて開催した。イベントでは、湘南ベルマーレが取り組む、特別支援学校と地域との共生社会推進プログラム「INCLUSIVE HUB SHONAN」とも連携し、平塚市内の特別支援学校などに通う生徒との地域交流の場としても活用。地域活性の一つの場になり、約140名の参加者が集まった。参加者が集めた海のごみは3900リットルにも及んだ。地域共創をベースに体験を通したSDGs活動の波及を狙う。

今後もさまざまな地域活性の取り組みを企業と共創し、力強く進める予定で、既にいくつかの企画検討が進んでいる状況である。

地域共創型デジタルプラットフォームは、組織同士の共創を効率的に促進することを目的にデジタルを活用して構築されている。そこには、効率性の追求だけではなく、主催者側が共創のプロセスとアクションにより生み出した社会インパクトを可視化し、企業や一般に対しレポーティングしていくことでその価値を発信する機能も備わっている。

掃き出されたレポートは自社のHPや対外的なレポーティングに活用することで企業の社会貢献活動の価値の最大化に繋げられる。活動を通して企業価値を上げ、その先に社会に対しての変化変容が見られればよりプラットフォームの価値の向上が期待できる。

人を大切にするNo.1のコンサルティングファームを目指す

同社は「人を大切にするNo.1ファーム」を目指し、常に当事者意識を忘れず、あらゆる立場の違いを超えて相手を尊重し、チームとして助け合いながら動いていく、そんな組織づくりを進めている。そして、「オーナーシップ」「リスペクト」「コラボレーション」という3つの言葉を重視している。

組織の垣根を越えて協力し合い、共に未来に向かって成長しようとする文化・風土を創り上げていく。経営とサステナビリティを一体化していくことで社員の一人ひとりのエンゲージメントを高め、個人が持つ能力を発揮できる環境を目指す。

同社は、環境、社会、ガバナンス(ESG)に関するコミットメントを集約した「Our Impact Plan」に基づき、今後もさまざまな社会貢献プログラムを企画・実施していく。

同社は2022年に「サステナビリティ&シチズンシップ室」という専門部署を立ち上げ、全社を挙げてサステナビリティ活動に取り組んでいる。社会課題を解決するコンサルティングサービスの提供とともに、プロボノやボランティア、寄付活動など、社員一人ひとりのシチズンシップ活動の実践を両輪で進めることにより、日本を中心にしたサステナビリティや社会課題の解決に貢献していく。

 

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