株式会社ハピネット|エンタテインメント事業を通じて、夢のある明日づくりに貢献する

エンタテインメント事業を通じて、人々に感動を提供し、夢のある明日をつくる、という社会的価値を生み出す企業を目指しているハピネット。事業活動を通じて社会の要請に応えながら多様なステークホルダーの期待に応えている。

中間流通としてSDGsに大きく貢献

ハピネットは「玩具事業」「映像音楽事業」「ビデオゲーム事業」「アミューズメント事業」という4つの領域にわたり事業を展開しているエンタテインメント総合商社です。情報力や独自の物流システムを武器に、4分野すべてにおいてトップクラスのシェアを誇っています。

社名の「ハピネット(Happiness+Networking)」には、「私たちはハピネス・ネットワーキングを展開し、エンタテインメント・スタイルの創造により人々に感動を提供し、夢のある明日をつくります」というグループビジョンに掲げる思いが込められています。

「ハピネス・ネットワーキング」とは、人々の幸福な人生(Happiness)の実現に貢献できる提案をするために、ステークホルダーの皆さまと絶えず積極的にコミュニケーションを図ること(Networking)を表したものです。

このような当社の姿勢はSDGsが目指す世界の姿とも共通するものがあり、当社のビジネスはSDGsの達成に貢献できるものでもあります。当社はさまざまな商品を仕入れ、量販店、専門店、コンビニエンスストア、eコマースなどの様々なチャネルに販売する中間流通業です。当社がメーカーさまと販売店さまの間に立ち、流通全体を最適化することで、商品流通に伴う社会的エネルギー・コストの抑制と効率化を図ることができます。

中間流通業の役割(機能)

適正な需要予測と在庫管理でSDGsを実現

適正な需要予測と在庫管理は中間流通の要の部分です。在庫がなければビジネスになりませんが、在庫を過剰に抱えすぎれば廃棄せざるを得ず、環境にも利益にもマイナスになってしまいます。

当社では、「販売支援×物流×情報」が一体となった「最適流通システム」の構築を行い、メーカーさまや販売店さまが求める「モノ」と「情報」を市場の変化に合わせて最適化して提供しています。

当社における廃棄量の削減だけでなく、メーカーさまや販売店さまの市場環境や需給状況に応じた製品の生産・販売活動を支援することができ、生産・販売段階での商品量の最適化も図ることができます。貴重な資源を無駄にしない体制が構築できたことは、SDGsの目標「つくる責任つかう責任」に大きく貢献しています。

さらに、企業の責任としてSDGsの「気候変動に具体的な対策を」にも力を入れています。

いま、地球温暖化対策は「待ったなし」といわれる深刻な状況が続いています。事業を通じたCO2排出量削減の取り組みを継続的に進めるほか、オフィスでの電力消費量削減や物流段階でのリサイクル推進、営業・仕入れ・物流の連携の強化などで効率的な商品配送を行い、日本のCO2排出量削減に努めています。

物流部門では3R推進も進めています。カプセル玩具の廃棄については廃棄物の約半分をサーマルリサイクル(熱回収)し、焼却灰を鉄材料として再利用するなど、資源の有効活用にも取り組んでいます。

グループビジョンの達成でSDGsのゴールを目指す

私たちはSDGsの目標達成はゴールではないと考えています。当社が目指しているのは、グループビジョンにも掲げている「人々に感動を提供し、夢のある明日をつくる」という目標を継続していくことです。

SDGsの目標を達成するために何か特別な取り組みを行うのではなく、グループビジョンの理念体現に向けて日々事業を続けていくことが、結果的にSDGsの目標達成につながると思っています。

SDGsは自分ごと化するのが難しいといわれていますが、当社では社内イントラを使った社員のインタビューなどを通して、社員個人の仕事がSDGsの目標達成にどうつながっているのかを紹介するコンテンツなども発信しています。身近な人にフィーチャーすることで、社員がより自分に関係のある問題として認識できているように感じています。

また、SDGsの「働きがいも経済成長も」に寄与するような、自分の仕事に誇りとやりがいを持てるような職場の環境整備にも力を入れています。当社では一人ひとりの多様性を尊重し、障がいの有無にかかわらず、すべての従業員が働きがいを持って共に働ける職場づくりに取り組んでいます。

例えば当社では、社員自らが行きたい部署に参画できる社内公募制度を設け、さまざまな事業を経験できる環境も整えています。上長と定期的に面談を行い、自分がやるべきことと、できたことを見える化することで、モチベーション維持にもつながっています。

こうした個人の状況のほかに、組織全体の状況を把握するための組織診断も導入しています。問題を発見するためではなく、組織を望ましい状態に変えていくきっかけとして活用できていると思っています。

エンタメ事業に関わる当社では、いくつになっても若い気持ちを持ち続けている社員がたくさんいます。肩書きではなく名前を「さん」づけで呼ぶので、上司との距離感が近く、相談しやすい雰囲気があります。社員同士の仲が良く働きやすい社風は、社員の働きがい向上につながっていると感じています。

年齢や性別に関係なく活躍できるのも当社の特長です。若手社員の発案による販売促進・商品企画も多く、実現に向けて切磋琢磨することが可能です。当社は夢を忘れずに仕事も人生も楽しむ人が多い会社です。既成概念にとらわれず、みんなで力を合わせながら新しいエンタテインメントの在り方を生み出していくことに熱くなれる皆さんと出会えることを、楽しみにしています。

SDGsが目指すゴールは、人や社会の困りごとを解決し、誰もが「こんなふうになったらいい」と願う未来を実現できる世界です。企業の存在意義も同じように誰かの困りごとや社会の要請を解決するところにあると思います。

「誰1人取り残さない」社会の実現は、当社1社だけで達成できるものではありませんが、取引先やステークホルダーの皆さまとよりよいコミュニケーションを築きながら業務を継続していくことこそ、SDGsの目標達成につながっていくと信じています。

SDGsが解決を目指す社会の困りごとや要請は、ビジネスチャンスでもあります。SDGsのゴールは「17もあって大変」と思いがちですが、逆に17個もあるからこそ、どこかに自分たちが関わることができる目標が必ず見つけられるという思いで、社員一同これからも取り組みを進めていきたいと思っています。

 

こんな会社で働きたい SDGs編』より転載。

 

株式会社ハピネット
取材日:2020年12月24日
設立:1969年6月
事業内容:玩具・遊戯用具の企画・製造・販売、映像・音楽ソフト等の企画・製作・販売など
資本金:27億5125万円
売上高:[連結]2333億円 [単体]961億円(2020年3月期)
従業員:[連結]1007名 [単体]426名(2020年3月現在)
本社:〒111-0043東京都台東区駒形ニ丁目4番5号駒形CAビル
電話番号:03-3847-0521(代表)
URL:https://www.happinet.co.jp/

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