株式会社村上農園|チャレンジ精神こそがDNA。「施設野菜」で命を守る農ビジネスの未来に挑む

「伸びる 伸びる 伸びる 豆(とう)苗(みょう) 村上農園の豆苗」のCMでおなじみの村上農園。科学的手法と高度な技術を駆使し、近代的な施設内で各種発芽野菜やハーブの生産を行って、急成長を遂げている。

設立は1978年。本社がある西日本、関東圏に生産拠点を持ち、次は東北や北海道にもその拠点を構想し、いずれは海外にも増やしていく計画だ。

日本が果たすべき役割として「命を守る農ビジネス」をテーマに掲げ、「農」は生命を守り、健康を支える重要なビジネス領域。これからの日本の成長戦略として大きなカギとなる産業である。

同社はレギュラー商品だけでなく、「マイクロハーブ」といったこれまで日本になかった野菜の新しいカテゴリーを創出している。おいしさはもちろん、見た目にも楽しめる商品として評判を集めており、海外企業との提携もここから生まれている。

植物の有用成分を強化した高成分野菜など、まだここにない「価値」を生み出し、満足を超えた感動を消費者に与えたい――社員一丸の熱い想い、新たな農業ビジネスを拓く挑戦など同社の創る未来について、人材開発室次長・佐藤光成さん、主任・木原開都さん、リクルーティングスペシャリスト・高橋真理さんに話を聞いた。

「植物工場」で作物を育てるという発想

(村上農園の主力商品)

―現在は採用を担当している3人のみなさんですが、ご自身は村上農園のどのようなところに魅力を感じ、入社されたのですか。

高橋さん:私の場合、植物にたずさわる仕事で、右肩上がりに成長している勢いのある会社、何かひとつ、シェア・ナンバーワンの商品やサービスをもつ会社を探していました。その希望にピタリと合致したのが村上農園です。

木原さん:私も植物に関わる仕事を探していて村上農園の会社案内を手にし、「これぞ植物工場!」というべき、最先端の生産施設に目を見張りました。会社説明会で詳しい話を聞いて将来性を確信し、自分自身も大きく飛躍できると思って入社しました。

佐藤さん:食べることが好きなものですから、新卒でビールメーカーに勤務、転職でも食品メーカーを希望しました。将来、自分で会社を経営したいという気持ちがあったので、社員が経営マインドをもって働く、村上農園の社風にもひかれました。当社は、畑ではなく、専用施設で作物を育てる、「施設野菜メーカー」です。農業人口が減少するなか、より少ないマンパワーで、より多くの作物をつくるというビジネスの形が、農業の未来を変えると思えたことも、背中を押してくれました。

―「植物工場」、「施設野菜メーカー」という言葉からは、清潔さ、省力化、安定した生産性などが連想されます。一方、機械的でちょっと無機質な印象も受けますが。

木原さん:たしかに植物工場というと、「機械に種を入れてボタンを押せば、野菜が出てくる」といったイメージをもつ方も、いるかもしれません(笑)。でも実際はまったく違います。植物は生き物だからです。

当社でつくっているカイワレも、豆苗も、スプラウト(発芽野菜)も、ハーブ類も、気温、湿度、光の具合、空気の流れや淀み、水の供給具合ひとつで、成長や品質が違ってきます。施設野菜であっても、大きな意味では、やはり自然との闘いなのです。

とはいえ、‘植物工場’の目的は、質のよい作物を、誰が作っても同じように安定的に供給すること。ですから、人間の勘や経験に頼る部分は、できるだけ減らしていこうと、私たちは努めています。

(人材開発室主任・木原さん)

―施設野菜の生産は、未来の農業において、どんな位置づけになると思いますか。

高橋さん:従来の農業には、泥にまみれたきつい作業や、天候に左右され安定した収入が得られないなど、さまざまな苦労がつきものでした。農業従事者の高齢化で、農業自体の衰退を心配する声も高まっています。

私たちは従来の農業を否定するのではなく、現状を受けとめながら、これを支えていくビジネスモデルを考えています。清潔で天候に左右されない栽培環境。生産性の向上と安定化を実現する機器やAI設備。少ない人数で生産できる技術力。自前の販売網を通じて物流コストが削減できること。当社ならではの強みはたくさんあります。畑で野菜を作る農家さんが減れば、野菜の価格は高騰しますから、消費者の食卓を支えるという私たちの役割は、今後ますます重要になっていくと思います。

(リクルーティングスペシャリスト・高橋さん)

ピンチからのV字回復。いまや世界展開も照準に

―1996年に起きたO-157食中毒事件では、カイワレが感染源として疑われ、村上農園も風評被害で倒産の危機に。創業以来の大ピンチを経験されました

佐藤さん:当時の社員たちは、何とか会社を守ろうと本当に頑張りました。おかげで業績は見事にV字回復。社長は今も折に触れて、「あの苦しい経験があったから、今の成長がある」と言っています。社員もまた、どんな危機に陥っても諦めず、先輩たちのように努力して乗り越えようと、気持ちを引き締めるのです。私もこのエピソードを知って、村上農園で働こうと決めたひとりです。

ただ、あの一件で退職した人もけっこういたので、その世代のマネジメント陣は、今でも人数が少ないのです。このため当社の若手社員は、他社に比べてかなり早いタイミングで、責任ある立場を任される傾向にあります。当然、プレッシャーや不安もあるでしょうが、みなさん早い段階で経営マインドを身につけ、立派に活躍してくれています。

(人材開発室次長・佐藤さん)

―会社も人と同じで、ピンチをバネに成長するのですね。今後はどのような展開を目指しますか。

高橋さん:昨年初めて、海外の企業とライセンス契約を結びました。台湾の会社です。当社の栽培ノウハウを提供し、現地でブロッコリースーパースプラウトを生産販売する、最初のケースです。今後は暖かい地域や寒い地域といった、野菜を育てにくい地域にも施設野菜のマーケットを広げていきたいと考えています。

木原さん:ライセンス契約については、海外の前に、まず沖縄の会社に技術を供与しました。そのときに獲得した、亜熱帯気候での高度な栽培ノウハウを基に、台湾でのライセンス契約に臨んだわけです。この3月には宮城県、来年には北海道に、新しい生産施設ができます。寒い地域での栽培を経験すれば、近い将来、海外の寒冷地への技術供与も可能になるでしょう。当社の栽培技術を通じて、世界各地で「生命を守る農業」に貢献したいと願っています。

―新しい施設といえば、昨年は山梨県に、最先端のブロッコリースーパースプラウトファクトリーが完成しましたね。

高橋さん:はい。新施設は面積もたいへん広く、そこに現在およそ260台の栽培装置を備えています。ブロッコリースーパースプラウトの最大生産量は、これまでの3倍になりました。

―楽しみな一方で、巨大施設にはエネルギーの課題がつきものだと思います。何か対策をとっていますか。 

高橋さん:この新工場では、人工光の下で、年間を通して空調を使って栽培をしています。当然エネルギーを消費しますが、実は施設の半分は、地下に埋まっているのです。地上の施設ですと、夏は暑く、冬は寒いため、室内の温度を一定にするためのエネルギーコストがかかります。しかし地下の気温は、年間を通して15度前後。このため電力の使用量は、地上型の同様施設と比較にならないほど、低く抑えることが可能となりました。

楽しんでチャレンジする人を応援します

―木原さんと高橋さんは新卒採用のご担当ですが、村上農園では、どのような人材を求めていますか。

木原さん:当社は成長期にある会社ですから、仕事はいくらでもあります。一人の社員が、複数の仕事を担うことも珍しくありません。それをポジティブに受けとめ、積極的に楽しめる人は、私たちの会社にとても向いていると思います。

常に自分なりに頭を働かせ、率先して工夫し、行動する力も重要です。より良い成果を求め、より良いやり方を模索する。そんな向上心のある人を歓迎します。

高橋さん:仕事を楽しめるかどうかも、大きいですよ。私自身、植物にたずさわる仕事に関心はありましたが、実際に作物の種をまき、育てる経験をするとは思っていませんでした。でもやってみると、すごく楽しめました(笑)。

木原さん:もうひとつ、「チャレンジ精神」もポイントですね。仕事をしていれば、おのずと課題が見えてきます。ブロッコリーの種を自分で蒔くだけでも、「台の高さが少し低いな」とか、「この一角だけ、温度のムラがあるな」とか、いろいろ気づくのです。課題は簡単に見つかりますから、それを改善するチャレンジの機会も豊富です。

―「まずChallenge、常にChangeで、Chanceをつかむ」。村上農園が大事にしているバリューですね。「3C」の実現をサポートする工夫は、何かありますか。

佐藤さん:一昨年、職種ごとに期待される行動のガイドラインを作りました。それをもとに、個人用のステップアップシートを作り、それぞれの社員が、スキルアップの目標や、行動や仕事の改善目標を立て、上司と話し合って必要に応じたサポートを受けながら、努力する流れを作っています。

現場や部下のチャレンジに対して、上司や同僚が協力的なのは、それ自体、「3C」が定着している証のように思います。当社では、入社2-3年目の社員が新たな取り組みのために会社に予算申請を起案することも珍しくありません。通れば予算がつくし、形にもなっていく。成果が見えるので、チャレンジしがいがあると思います。

―佐藤さんが担当する中途採用では、どのような人材を求めていますか。

佐藤さん:村上農園の環境やフィールドを使って、自分のスキルを伸ばしたいとか、自分がこの会社を大きく育ててやろうとか、そんな ‘野心’ をもって応募される方は大歓迎です。

当社の場合、成長スピードが速くて、社内制度などが追い付いていない面もあります。そんなとき、試行錯誤してでも、必要なものは自分たちで作ろうとする社員が多いのです。川があって渡れないなら、自分が橋をかけてやろう。そう考えることができる人は、きっとこの会社で活躍できると思います。専門分野や前職の業種・職種については、特に限定はしておらず、みなさん多様な経歴をもった人たちが入社し、活躍しています。

年商300億円達成に向け、社内ベンチャーにも期待

―最後に、お一人ずつ読者へのメッセージをお願いします。

高橋さん:村上農園には活躍できる場がたくさんあります。日々の業務からアイデアや課題が生まれ、具現化できる環境があります。そういう環境で、共に仕事を夢中になって楽しめる方の応募を、お待ちしています。当社は急成長した組織なので粗削りな部分も多いかもしれませんが、会社として整えるべきところはしっかり整えているので、沢山の方に農業ビジネスのチャンスを掴んでもらいたいです。

木原さん:社会人となって9年、大学時代の同級生とたまに会って話をすると、会社の上司や同僚の愚痴がこぼれることも珍しくありません。そのたびに、まじめで頑張り屋ぞろいの仲間に囲まれている自分は、恵まれているなと実感しています。同僚から刺激を受け、互いに奮起して上をめざすことのできるよい職場です。

佐藤さん:会社としてもベンチャー気質を大事にしており、社内起業家の育成にも力を入れています。さまざまな研修を通じて、社員一人一人が視野を広げ、経験値を上げ、自ら新しいビジネスについて考えることを奨励しています。社員の発想から次々と新規事業が生まれ、会社と本人の成長につながれば、こんなに嬉しいことはありません。2030年までに年商300億という目標を掲げ、着実に業務と向き合っていきます。チャレンジを通して成長を楽しめる方と共に働きたいと思っています。

 

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