「『働く』を変える。『生きかた』が変わる。」を経営理念に掲げる株式会社PHONE APPLI(本社 東京都港区 代表取締役社長 石原 洋介)は、部署横断の健康経営推進プロジェクト「Wellnessアンバサダー」の活動や、定期的な組織の幸福度診断「Well-being Company Score」の社内実施の取り組みが評価され、「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」に5年連続で認定された。
同社は、PHONE APPLIウェルビーイング経営(健康経営)への取り組みを2018年から推進しており、「従業員が健康でいきいきと働いている」状態を目指している。ウェルビーイングの3つの構成要素である、「身体的充実」「精神的充実」そして「社会的充実」に沿ってウェルビーイング向上に力を入れている。
さまざまな施策でウェルビーイング向上を図る
2020年8月には部署を横断した健康経営推進プロジェクトである「Wellnessアンバサダー」を発足し、ウェルビーイング向上のために、身体的健康や精神的健康に関するアンケートだけでなく、組織の幸福度を測定するアセスメントサービス「Well-Being Company Score」を定期的に実施している。これらの回答結果を元に、ウェルビーイング向上のための施策の検討、実施につなげる。
また、同社プロダクトのひとつである、ウェルビーイング経営推進サービス、「PHONE APPLI THANKS」で感謝を送り合い、従業員間の「ありがとう」を可視化している。感謝が書かれたカードの内容は全社員に公開されているため、リモートワーク下でもマネジャーがメンバーの活躍を知ることや、これまで接点のない従業員の情報を事前に知ることが可能になる。「PHONE APPLI THANKS」によって、コミュニケーション活性化やモチベーションの向上、職場における一体感の増進や心理的安全性の向上に努める。
さらに同社には食事補助の制度がある。この制度は、メンバーと食事に行くことを前提としている。月に一度、一人につき5000円、オンラインの場合は3000円が支給される。仕事の他の話をすることができ、チームの動きを円滑にすることが狙いだ。
心理的安全性の醸成を加速する1on1
自社で開発した「PHONE APPLI PEOPLE」のツールを用い、社内コミュニケーションを促進している。マネジャーとメンバーで毎週30分、オンラインで1on1ミーティングを実施している。メンバーは1on1開始直前に、ツール上で現在の体調・仕事量・モチベーションを回答し、その時間を有効に活用することが可能。またリアルタイムでマネジャーとメンバーの発話量もグラフ表示されるため、マネジャーはより傾聴を意識して1on1に臨むことができる。
企業が抱える1on1の課題として、例えば時間内に業務の話をしてしまう、またはなかなか時間が取れず、実施が難しい、などが挙げられる。その点、同社ではその1on1の時間は上司ではなく、完全に部下のための時間となっている。さらにその日のテーマは部下が決定する決まりとなっており、相互理解を促進するために1on1を目指している。
部下はプライベート、仕事の相談など、上司へ自分のテーマを提案できる。それに合わせて上司は、傾聴するか、アドバイスするかなどスタンスを決め、円滑な1on1を進めることが可能になる。それにより、メンバーの一人ひとりの発信力が養われることも目的としている。
さらに1on1のあとは、簡単なアンケートに答える。匿名式で実施され、チームメンバーの感想やメッセージがデータを通して分析、可視化される。マネジャーはそのデータを元にしてPDCAを回し、自身の意識改革にも努める。
1on1へのこだわりは、そのまま同社のサービスの強みに転換される。自社サービスの開発に対し、ユーザー視点の体験を取り入れることで、より社会のニーズにフィットしたサービスを展開し、企業の働き方改革に大きく寄与している。
オンライン雑談で心理的安全性を育む
コミュニケーションについては、チームごとに毎日、30分程度、ウェブ会議システムなどを使用した雑談の時間を設けている。
あるチームで行われているのが「感謝ミーティング」という名称のものだ。一日を振り返って、誰かに感謝するエピソードを一人ずつ話していくというもの。チームのメンバーではなく、それ以外のチームと関わったエピソードを出すことで感謝を伝えることができる。
仕事とはあまり関係のない雑談だからこそ、自然体の自分を出せることでより高い心理的安全性の醸成が見込まれるという。
全ての企業をウェルビーイング企業にアップデートする
同社は「全ての企業をウェルビーイング企業にアップデートする」ということをテーマにしている。ウェルビーイングは「身体的充実」「精神的充実」そして「社会的充実」の3つが構成要素といわれているが、そこまでたどり着くようなコミュニケーション中心に製品をアップデートしつつ、同社の社員が体験を通してうまくいっている事例や社内の実践結果なども、クライアントにオフィスツアーなどを通して体感してもらうことを実践している。
そのオフィスは社員一人ひとりの心身の健康と、ソーシャルキャピタルの考え方に基づいた良質なコミュニケーションを促進し、最大限にパフォーマンスを発揮できるように、特に社員が働く環境にこだわり、自然を取り入れ、オープンなオフィスを2018年に開設され、「Communication and Motivation make Performance(CaMP)」と名付けられた。
そこでのオフィスツアーは2年間で2,500社、5,000名以上の顧客が体験した。「ルール」「ツール」「プレイス」のフレームワークから成り立っており、生産性やモチベーションを下げることなく同社の事業を継続できた秘訣だ。
働いている社員がイキイキと働くためには、まずスキルをしっかり見える化することが大切であり、それが可視化されることで、人材への投資、つまり人的資本経営が活きてくる。
これからも同社はウェルビーイングの向上、そして健全な意見の交換ができる環境であるための心理的安全性の醸成を進め、より強い企業文化の土壌を作る。さらに全ての企業をウェルビーイング企業にアップデートし、日本の企業で働く人たちがよりイキイキと働く未来を創造していくために、力強く一歩を進める。