株式会社湖池屋(代表取締役社長 佐藤章)は、ポテトチップスの日本発の量産化、独創的なブランド開発とロングセラーの育成で、日本の「おやつの時間」に美味しさと楽しさを提供し続けている。
1953年創業より70周年を迎える同社は、当初「お好み揚げ」などのおつまみ菓子を製造販売していた。創業者である小池和夫が、当時仕事仲間と飲みに行ったお店で出会った、ポテトチップスが同社の主力商品である「湖池屋ポテトチップス」の始まりだった。
「こんなにおいしいものが世の中にあったのか」小池のこの感動は、「もっとおいしく、もっと楽しく」という同社の想いにつながっている。
二本社体制を確立。次世代イノベーションを促進
スナック菓子の概念を超える新しいチャレンジを続けることで、“食のイノベーション”を実現したいとの想いから、10月2日、東京都渋谷区原宿に原宿本社を新設した。
これにより、日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した湖池屋の原点である湖池屋本社(成増)と、次世代を担うイノベーションの拠点となるべく新設した原宿本社(原宿)の「二本社体制」とすることになった。
原宿という土地に拠点を置くことで、さまざまな刺激や出会いを創出することができ、さらに異なる人や知との交流によりイノベーションが進むことを目的としている。また、成増と原宿の新旧本社の掛け合わせにより、今まで以上の相乗効果が期待できる。
また、同社は“高成長”と“イノベーション”を両立するため、組織を支える「人材」が最も重要である、との考えから、人的資本への投資の一環として2023年10月、今年2回目の給与のベースアップを実施する。
2017年、「湖池屋プライドポテト」のヒットから急成長
社員数は2017年の460名から約2倍となる945名に拡大(2023年9月末現在)。組織拡大を図る一方で多様な働き方を推進するとともに、働きがいを創出するべく人事制度改革を実行した。そして、年齢や性別、社歴等にとらわれない抜擢人事を実施することで“イケイケGOGO!”を体現するチャレンジの組織風土が醸成されつつある。
湖池屋は、日本発のオリジナルの味である「ポテトチップスのり塩」開発に始まり、60年代初頭は高級品であったポテトチップスの量産によるおやつの大衆化、「カラムーチョ」発売による“辛味”カテゴリー創出など、日本のスナック菓子業界における“イノベーション”を実現してきた。
2017年2月に新生・湖池屋の象徴として「湖池屋プライドポテト」を発売して以降は、「ピュアポテト」、「湖池屋ストロング」、「The 素材のご馳走」をはじめとした高付加価値商品群にて市場の活性化を図り、スナック菓子市場におけるプレミアム市場を開拓。
2023年3月には湖池屋の原点であり、日本にポテトチップスを広めた「湖池屋ポテトチップス」のリニューアルを実行した。成熟したと思われていたスナック菓子市場において成長を続け、2023年には成長が加速した2017年と比較して約1.5倍の売上を記録。
これからも同社は“高成長”と“イノベーション”を両立させるため、少子高齢化・人口減少が続く環境において、組織を支える「人材」が最も重要であるとの考えから、2017年より新卒採用・中途採用を積極的に展開する。