2025.04.15

【伊藤忠テクノソリューションズ株式会社】新しい変化への挑戦を続けながらITの力で社会課題を解決する 社員の自律的なキャリアを後押しする環境づくりを推進

伊藤忠テクノソリューションズってこんな会社!

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、約5600人が働く総合ITサービス企業です。多様な業種のお客様のニーズに応えて最適なITソリューションを提供し、DX推進や課題解決に貢献しています。

同社では、社員とその家族の健康と幸福を目指した「健幸経営」を推進。8年連続で「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を受けています。人材育成においても社員一人ひとりの多様なキャリア形成を支援。2021年には働きやすさの追求、コミュニケーションの活性化を目指し、グループ本社を東京・神谷町に統合移転しました。

2024年には企業理念を改定し、「Challenging Tomorrow’s Changes 変わっていく。挑んでいく。」をコーポレートアイデンティティとして定めました。変化への挑戦を後押しする企業風土をより鮮明にし、社員が自律的に成長できる環境づくりに力を入れています。


人事総務本部長に聞く!
新たな企業理念
のもと
挑戦し続ける人・組織・環境をつくる

2024年に改定した新しい企業理念へ込めた想いと「健幸経営」に取り組む狙いについて、人事総務本部長の奥村さんにお話を聞きました。

執行役員
経営企画グループ人事総務本部長
奥村 弘幸さん

とどまらず「変化へ挑戦する」
企業理念で伝えたかったこと

当社はCTCという略称でよく知られていますが、これは企業理念の一部である「Challenging Tomorrow’s Changes」の頭文字をとったものです。今回、企業理念を改定することになった背景は、経営層においてCTCのブランド価値を改めて考えなくてはいけないという強い想いがあったことです。そこで社員やお客様に明確に伝わるような企業理念にアップデートすることになったのです。

また、2022年に創立50周年のタイミングで中堅・若手の社員有志による未来のCTCを考える「NEXT CTCプロジェクト」が発足したことで、社員においても自社の未来やブランド価値について考えるという機運が醸成されていきました。

「Challenging Tomorrow’s Changes 変わっていく。挑んでいく。」は、私たちが一番大切にしている“挑戦”の姿勢を表現しています。目指しているのは「変化への挑戦」です。世界の変化とともに私たちも変化し、挑戦し続けるという想いを込めています。

「健幸経営」を推進し、社員と共に、挑戦・成長し続ける

企業理念を体現するのは社員一人ひとりです。そして、社員の個性が掛け合わさることで、イノベーションの可能性を広げます。だからこそ「健幸経営」を推進し、社員の心身の健康に配慮しながら、働きがいや働きやすさを高める環境づくりに取り組んでいます。具体的には、多様な役割を実力に応じて評価できる新人事制度や、社内公募制度、柔軟な働き方の導入などです。また健幸経営の施策として、予防を目的としたがん検診費用の会社負担やヘルスケアアプリの導入などを進めています。

CTCが求める人材は、挑戦の姿勢に共感したうえで、「自律」と「協働」を大切にできる人です。個人のキャリアを自律的に形成しながら、会社の持続的な成長にも貢献でき、そして皆と協働する喜びを分かち合える人と働きたいと思っています。

 


「ホワイト500」認定継続中!
健康支援室メンバーが語る!健幸経営の歩みと施策紹介

会社の持続的な成長のためには、社員の健康と幸福が欠かせません。CTCグループの「健幸経営」を推進する健康支援室の2人に話を聞きました。

保健師からひと言

経営企画グループ
人事総務本部人事部 健康支援室 保健師
榑林さん

健康支援室は社員の健康を支えるサポーターです。あるときは社員一人ひとり、あるときは組織全体を見ながら、心身ともに健康で働きやすい環境づくりを進めています。CTCは社長をトップとして健幸経営を推進し、健康を大事にする社風があります。健康になれる仕組みが整っていることは、本来のパフォーマンスが発揮できる非常に恵まれた環境です。今後も社員の皆さんの健康の土台づくりに貢献していきたいと思います。

 

経営企画グループ 人事総務本部
人事部 健康支援室 課長
三平さん

がん検診は会社が全額負担
予防に重点を置く

健康経営に本格的に取り組み始めたのは、2017年にグループ単一の「CTCグループ健康保険組合」が設立されたことがきっかけです。健康に関する情報やデータが活用できるようになり、社員の状況やニーズに合わせた独自の施策を展開できるようになりました。2019年には社員とその家族の健康と幸福(ウェルビーイング)を目指す「健幸経営」を宣言。より明確に社内外に発信しました。

最高健幸責任者(CHO)である社長をトップとした健幸経営推進委員会を設置し、施策の立案・実施を健康支援室が担っています。課長である私のほか、保健師5名、看護師2名、常勤産業医6名、非常勤産業医1名が所属しており、専門職と一体となり、総合的な施策に取り組んでいます。

さまざまな施策の中で、特に力を入れているのが病気の予防に重点を置いた施策です。たとえば「がん総合検診」は、国立がん研究センターと連携し、がんの早期発見・早期治療のための体制を整えています。個人でがん検診を受診する場合、十数万円の負担が必要ですが、その全額を負担しています。受診対象も以前は40歳から5歳刻みでしたが、2023年度からは40歳から3歳刻みに拡充。受診者数は約2倍に増加しています。

また、メンタルヘルス対策として年1回実施しているストレスチェックの項目を57項目から80項目に拡充。心身の不調を未然に防ぐことだけでなく、高ストレス者を減らし、ワークエンゲージメントを高めるための分析にも活用しています。その他、障がい者雇用推進のために設立した特例子会社CTCひなりの社員がスマートミール認証のお弁当を販売しています。栄養バランスのとれた食事で社員の健康づくりをサポートしています。

アプリやサービス活用により社員の健康リテラシー向上へ

2024年からは社員のセルフケア・健康リテラシーの向上を目標に掲げています。セルフケア支援ツールとして、ヘルスケアテクノロジーズ株式会社が提供しているヘルスケアアプリ「HELPO(ヘルポ)」を導入しました。同アプリは社員とその家族が、医師や薬剤師などの医療の専門家にチャットで健康相談をしたり、オンラインでの診療を受けたりすることができます。

また、セルフケアの意識を高めるため、株式会社ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスのカフェテリアプランにおいて、通常の付与分に加えてセルフポイントを新設しました。健康診断の受診者や禁煙者、歯科セミナーの受講者など、セルフケアに努める社員のインセンティブとしてポイントを付与する仕組みです。付与されたポイントはさまざまなメニューの中から社員が自由に選んで利用することができます。

 


CTCグループ神谷町オフィス(本社)
東京メトロ日比谷線 神谷町駅直結

16F
ニューノーマルな働き方に対応
グループ各社の強みと個性を集結

グループ連携の強化や新しい働き方へ対応するため、2021年に東京地区の10拠点を神谷町オフィスに移転統合。自律的な働き方を推進するため、ABW(Activity Based Working)を導入し、個人ロッカーのあるそれぞれの執務フロアをベースとしつつも、他のフロアも利用可能な完全フリーアドレスになっています。オフィス16階は、非日常感の高いスペースで、目の前の仕事を超えた情報収集、発想、交流、協創を行う場になるようにデザイン。2022年の日経ニューオフィス賞「ニューオフィス推進賞」を受賞しています。

16階は組織を超えてグループが結びつくためのフロア。ワークスペース1のほか、ライブラリー2や緑が豊富なスポット5もあり、偶然の出会いと会話の機会をつくり、新しい発想を生み出します。窓際のボックス席6からは東京タワーも! 「HINARI CAFE4ではお昼にお弁当3の販売もしています。からだに優しいさまざまなお弁当がお手頃価格なので多くの社員が利用しています。

デザインコンセプト「Prism」
個性が集結してシナジーを生み出す

8F〜15F
一人ひとりが「技」を磨き、枠を超えた連携でシナジーを生む

デザインコンセプトは「Prism/プリズム」。CTCグループ各社、組織、職種、個人というさまざまな個性を光にたとえ、その光が1か所に集まり、互いの個性・強みを発揮し交わりながらシナジーを呼び、この世の中に新しい価値という光をさらに生み出していく。そのようなオフィス、働き方を目指す、という想いが込められています。各フロアは、それぞれ異なる光の「色」を配色。会社や組織を超えたすべての従業員が利用する16階フロアにはすべての光が集まる=すべての色を取り入れています。

8階(7)はViolet、10・11階はBlue、15階はRedなど各階でカラーが異なります。雰囲気も椅子のかたちもさまざま(9,10,12)であり、気分や業務に合わせて、自由に使うことができます。全面がガラス張りの会議室(8)と「SQUARE」というコミュニケーションスペース(11)はランドマーク的に各フロアに設置されています。


CTCのダイバーシティ&キャリア

イノベーションの創出には、バックボーンの違う、多彩な人材が協働し、自己実現できる環境が必要です。
そのためCTCでは、ダイバーシティ推進に力を入れています。

ダイバーシティ・キャリア課とは?

ダイバーシティ推進とキャリア支援を行う専任組織。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)の風土醸成に取り組みながら、社員の多様なキャリア形成を支援している。

経営企画グループ
人事総務本部 人材戦略部
ダイバーシティ・キャリア課 課長
五十嵐さん

 

経営企画グループ
人事総務本部 人材戦略部
ダイバーシティ・キャリア課
久家さん

女性活躍推進が一丁目一番地
女性リーダーの育成に力を注ぐ

五十嵐 ダイバーシティの一丁目一番地は、女性活躍推進です。IT業界は男性社員の比率が高く、当社の女性社員の割合も全体の約2割にとどまっているからです。女性の新卒採用比率は目標に掲げた35%を毎年達成し、若手の女性社員は増加していますが、中堅以上はまだ少ないです。100人を超えた女性管理職を2027年4月までに130人まで増やすことが目標です。

そこで次世代の女性リーダーを育成するため、さまざまなプログラムを実施しています。たとえばキャリア・スポンサーシップ・プログラム(CSP)では、本部長クラスと女性管理職、女性管理職候補者を集めて座談会を開催。キャリアについて気軽に話せる機会を提供し、多様なリーダー経験を共有し、管理職になるやりがいなどを伝えています。メンター・メンティー制度と合わせて、子育てで忙しい女性社員のネットワークづくりとしても重要な施策です。

また、仕事と子育ての両立支援においては、育休からの復職者向け、育休を取得する社員の上司向け、男性の育休取得者向けの3つのセミナーを毎年実施しています。

自ら選んだキャリアだから
目標に向かってスキルを磨ける

久家 キャリア形成支援の施策も充実しています。2023年4月には、自分らしいキャリアパスを描きやすくするため、ジョブ型の要素も取り入れた新人事制度を導入しました。このほかOJTトレーナー制度やキャリア形成支援制度、1on1など、さまざまな制度や研修、面談を組み合わせた総合的なサポート体制を整えています。

また、自律と挑戦を後押しする企業風土があり、社内公募制度を導入するなど社員が主体的にキャリア形成できる環境です。上司と相談しながら自ら積み上げるキャリアだからこそ、目標に向かって、スキルを磨き上げることができると思います。

キャリアを支援する仕組み

CAREER DEVELOPMENT

社員の主体的なキャリア形成を支援するため、制度や研修、面談を組み合わせた総合的な体制を整えています。

複線型人事制度

管理職層に2つのルートを設定。課長、部長としてキャリアを積む「マネジメント職」の道とエンジニア、営業、コーポレートスタッフとして専門技能を究めていく「スペシャリスト職」の道を選択できます。現場の専門技能を究めたい社員のキャリアパスがより明確に描けるようになりました。ジョブ型の要素を導入し、年齢に関係なく、役割に応じて評価される制度になっています。

ジョブローテーション

ジョブローテーションの経験を昇格要件のひとつとして組み込んでいます。多様な業務を経験することで、幅広い知識と視野を身につけることができます。2021年度から施策を拡充し、事業を展開するうえで戦略的に重要なポジションを求人型で募集する社内公募制を一部で導入。2022年度からは全社展開を開始しました。社員が自ら手を挙げてチャレンジする新たな機会を創出しています。

OJTトレーナー制度

配属部署において、先輩社員が新入社員の成長をサポートする制度です。現場で実際の業務を体験しながら、必要な知識やスキルを習得できるため、効率的に業務を学ぶことができます。3年という他社と比較しても長い期間にわたり、周囲のフォローを受けながら実践的に仕事を覚えることができるため、新入社員がどんどん成長していける機会になっています。

キャリア形成面談

上司と部下の間で年1回、キャリア全般(経験、強み・弱み、適性、希望の働き方など)について話し合う面談を実施しています。対話を通して数年後のビジョンを共有し、社員の主体的なキャリア形成につなげています。また、キャリアコンサルタントの資格を持つ人事社員10名に相談できるキャリアコンサルティングは、入社3年目と5年目などの節目以外に、希望者はいつでも利用可能です。


新卒採用メンバーが選ぶ
社内で評判のイキイキと働ける施策

多様な働き方に対応する制度や、社内コミュニケーションを活性化する施策もさまざま。新卒採用担当が案内します。

ワーケーション

旅行先などで休暇と組み合わせて働くことができる「ワ―ケーション」制度を利用して、他部署の先輩と軽井沢に行きました。自然に囲まれた環境はとても新鮮で、仕事がはかどりました。また、業務時間外はバーベキューやゴルフをたくさん楽しむことができました!他にも、同じ部署の社員同士で交流を深めたり、翌日の登山に備えて前日に近場でテレワークをしたりなど、いろいろな活用法があるようです。メリハリをつけて働くことで、仕事の効率がアップしました。

社内交流

「CTC相互会」では、スポーツ・アウトドア系から文化系まで、さまざまなクラブが活動しています。新人から役職者まで幅広い年次の方と交流できることがポイントです!また、2024年度は社員同士のコミュニケーションをより活性化するため、「One Team Lunch」というランチ会を開催しています。四半期に1度、要件を満たすランチ会の費用を会社が負担してくれるというもの。組織を超えたコミュニケーションができるのでとても魅力的な制度です!

出張時の滞在延長(ブリージャー)

働き方に関わる制度の中で、気に入っているのが「ブリージャー」です。私は地方出身なのですが、出張で地元に行ったときに、この制度を利用し、滞在期間を延長しています。地元が遠くて頻繁に帰省できない中、久しぶりに家族や友人とゆっくり過ごすことができ、非常にリフレッシュできました。CTCはさまざまな制度を活用することで、仕事とプライベートのバランスがとれるので、充実した日々を楽しんでいます!

休暇制度

フレックスホリデーは連続した休暇取得を奨励する制度です。年に1度、3日間の有給休暇を取得した際に2日間の特別休暇が付与されるので、前後の土日と合わせると9連休! 私は毎年この制度を活用して、家族や友人と旅行に行っています。同僚はヨーロッパを周遊していました。長期のお休みがとれるので、心身ともにリフレッシュできることが魅力です♪ また、長期休暇以外でも普段から有給休暇が取得しやすい環境が整っています。

教育体制

新入社員向けの教育体制が充実しています。特におすすめなのは「OJTトレーナー制度」で、先輩社員がトレーナーとなり、入社後3年間、マンツーマンで業務をサポートしてくれます。仕事でわからないことや疑問があれば、すぐに相談できるため、安心して働けています。また、CTCは「1on1」にも力を入れています。上司に仕事だけでなく、プライベートな話題も気軽に話すことができるので、チームのコミュニケーション促進につながっています。

CTCグループイベント

CTCグループ社員が一同に会すイベントとして毎年4月に東京国際フォーラムでキックオフミーティングが開催されます。会社への理解を深め、一体感を醸成することを目的としており、経営方針を社長の言葉で聞くことができます。また、アワード受賞式では経験と技術を組み合わせ、難しいプロジェクトを成し遂げた社員の挑戦を称えています。プロの司会者をお呼びし、映像や音響にもこだわるなど、イベントの壮大さにもモチベーションが上がります。

また、お客様が抱えている課題の解決策と新しい技術に関する情報を紹介する場として、80以上の講演や約100の展示を行うイベントCTC Forumを開催しています。高度AIをはじめクラウドネイティブ、データ&アナリティクス、セキュリティなどさまざまな分野を扱っており、来場者数はのべ5,000人を超えます。CTC社員にとっても取り扱い製品の幅広さや新しい技術・取り組みを知る良い機会になります。

 

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