代表取締役 竹内 上人 様
「人と人をつなげ、雇用と事業を創出する」。
良質な雇用の創出と人の育成を経営理念とする、マッケンキャリアコンサルタンツ株式会社。
在籍するコンサルタントが企業人事のプロと、現場マネジメントのプロ、2つのプロ視点で、個人のキャリアを「心と体」の両面から個人のキャリア支援を行う。さらに製造メーカーや食品メーカーなど、幅広い領域のクライアントを持ち、経営の入口からしっかりと伴走することで多くの信頼を得ている。
代表取締役である竹内さんは、前職の大手メーカーにて人事・労務業務に従事して来た。現在もその経験を活かし、大学の特任教授や非常勤講師として活躍中。さらにその学びを深めるべく大学院の学生としても籍を置いており、マッケンキャリアコンサルタンツのValueの一つである「自ら感じて 自ら動け」を実践し、学びと行動を繰り返している。
自社で働く人の”人生”にフォーカスし、その人の成長を能動的に促す仕組みを構築している。チームのメンバーが自立し、成長を意識した行動をしていくことで集団間の調和が自然
に生まれていることも同社の特徴と言える。
同社の人材の多くは大企業の管理職を経験して現職についている。その広く深い知識と、メンバー自身が実行してきた経験を生かし、企業に対して実行支援を行う。また、その後には優秀な若手メンバーが続く。わからないことがあれば、経験豊富なメンバーがそこを支えてくれる土壌がある事が組織の厚みを感じさせる。
その多様なバックグラウンドがあるメンバーの個性が十分に発揮され、よりしなやかで強い組織になっているのではないだろうか。
近い将来、自社のビジネス基盤とシンクロしたD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)「障害者・女性・高齢者・外国籍」雇用を、その人材に適した働く場の創出と環境整備を合わせて、促進するサステナブルな機能インフラの構築を目指す。
マッケンキャリアコンサルタンツがつくる、新しい時代と同社の新しい組織づくり。そこには個人を活かす組織づくりに本気で取り組む代表と、新しい働き方を見つけ、成長と社会貢献に意欲を燃やすメンバーの姿がある。
それぞれの領域で活躍する5人のコンサルタントメンバーにその想いを語ってもらった。
経営者への的確な方向性を示し、自立自走に導く
[地方中小企業の経営支援]
小池清文さん
前職で竹内社長と一緒に働いていた縁で、個人事業主としてお世話になっています。前職で事業部長など経営に携わる役職に就いていたため、その知識と経験を活かして長野県の食品会社とリサイクル会社の2社の経営支援を行っています。
具体的な仕事内容としては、クライアント企業が抱えている問題、これを経営者の話を聞きながら整理しています。問題の重要度、優先順位などを検討した上で、経営者の意向を踏まえて方向性の提案や検証を行い、実際に起こっている事実を「見える化」して経営者の指示を受ける経営層や管理職層に方針を示し、自立自走していただく支援を行っています。
中小企業は経営者がカリスマ的な存在であったり、同族経営だったりすることがあり、役員といえどもイエスマンになってしまう傾向があります。経営者自身もそのことに気づいてはいるのですが、具体的な対策を行えないままになっていることがあります。それではなかなか次世代の人材も育ちません。そこで、早くから後継者育成に取り組み、管理職に仕事を任せることも提案しています。
過去に経験した事例としては、経営者が決めた方向性で突き進んできたものの、そのビジネスがうまく回らなくなっていたことがありました。そして現場からの報告ができていなかったため、経営者自身も状況を正確に把握できていませんでした。そこで、数字ベースで正しい情報を見える化し、目標と実際の売上に開きが出ている実態を報告。要因を分析し、事業の整理をおすすめしたところ、ある事業の縮小を決断していただきました。
私のほうが経営者よりも年齢が上のことが多く、キャリアも認めていただけているためか、凄腕のカリスマ経営者も耳を傾けてくれていると思います。
当社の特徴として、さまざまな分野のスペシャリストが登録していることが挙げられます。クライアント企業から相談を受けたとき、自分1人で対応できないと感じたときは周囲と連携すれば解決につながるでしょう。また、新たな分野を勉強して強みにしたいと感じたときは、登録メンバーに相談すれば勉強の方法や現場への同行も可能なため、成長しやすい環境だと思います。
私自身、長野県とは前職からの縁があり、地元の人たちや企業に恩返しができているのは大きなやりがいにつながっています。これからも可能な限り、地元企業への支援を通じて貢献できるように努力を続けていきたいと思っています。
クライアント社員の心身の健康を確保し、キャリアの自立を支援する
[地方中小企業のメンタルサポート&キャリア支援]
村田政弘さん
2年前にある情報機器の企業を定年退職し、それまでに培った経験を広く世の中で試してみたいという思いで、当社にお世話になっています。
私は定年直前の2年ほど、人事部に所属して課題を抱える社員のサポートを担当していました。また、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの資格も保有しているため、現在は長野県の中小企業で、改善すべき課題がある社員が自立して仕事ができるためのサポートをさせていただいています。
例えば、なかなかコミュニケーションが取れない社員をどうすればいいかという相談をうけることがあります。挨拶をしない、いわゆる「報・連・相」ができないという社員に向けて、どうやって周囲とコミュニケーションを取ってスムーズに日々の仕事をこなしていくか、といったサポートをしています。具体的には、その社員からじっくりお話を聞いて、なぜその人が周囲とコミュニケーションを取れないのか、その原因を分析し、どう進めたらいいのかなど、キャリアのチョイスまで含めて支援しています。悩みを持っている人、行動に問題がある人でも成長する機会さえあれば必ず改善できると信じて、日々の仕事に取り組んでいます。そのためには日々の勉強がとても重要で、現役時代よりも勉強して自分自身が成長していると感じますね。
現実的には、仕事をすればストレスを感じるものです。なかなか職場の中では吐き出すことができず、皆さんがもがいていると思います。そこで悩みに並走して解決し、クライアント企業の社員の「心身の健康」を確保していくことは、顧客に対してより良い仕事を提供していくことにつながるのではないでしょうか。現在は健康運動指導士、、看護師と私の3人のチームで活動していて、将来的にはこの仕事を通じ、中小企業に寄り添うメンタルヘルス・サポートのプラットフォームをつくりたいと考えています。
当社はスペシャリスト集団ではありますが、自分の専門性に頑な人よりも柔軟な思考ができる人が向いていると感じます。クライアント企業に寄り添える人、クライアント企業が何を求めているのかを意識できる人にはやりがいのある仕事だと思います。
柔軟性を持った対応を常に意識する
[地方中小企業の設計支援]
大島敬一さん
当社で仕事をするようになって、間もなく4年になります。現在は三重県に在住し、月に10日前後、クライアント企業である木材加工のFAメーカーへのご支援に入っています。常駐という形態をとっているのは、その会社も気づいていないことや社員1人ひとりの個性など、さまざまなことが見えてくるからです。
前職は電機メーカーに勤務していました。設計出身なので、当初は設計業務の効率化が主な仕事でした。しかし、設計部門の支援をしているうちにさまざまなセクションから相談を受け、現在は事業計画や組織管理などの支援もするようになりました。具体的には中期経営計画のつくり方や業務フローの支援、ほかにも人材採用や育成についての相談も受けています。
これまでの事例で印象に残るのは、3D CADの導入に関するものでした。私も過去に経験しましたが、2Dから3Dにシフトすると一時的に業務が停滞してしまうリスクがあるのです。中小企業では目の前の仕事をこなすのが第一という現実があります。そのため、どのタイミングで切り替えるかは悩みました。
ただ、その経験が自分で過去にやってきた方法や成功体験に固執してはいけないという教訓にもなりました。大企業と中小企業ではやり方や社員数が異なります。柔軟に対応していく必要があると感じ、常に意識しています。
ご支援しているFAメーカーは、カーボンニュートラルの実現にも尽力しています。また、経営者をはじめとして人材を大事にする企業文化があり、軽いハンディキャップを持った人も働ける環境です。そんな企業の支援に携わっていることで、SDGsの達成にも貢献できているのかな、と感じます。
当社は社長の竹内のパーソナリティが反映された社風で、お互いを尊重し合う土壌が育まれていると思います。一方で、学ぶ姿勢は常に持っている必要があると思います。向上心の強い人や柔軟性のある人、目的意識を持って主体的に働きたい人にはやりがいのある職場ではないでしょうか。
自分の強みを活かすのに適した職場
[地方中小企業の生産支援]
伊神 実さん
前職は自動車部品メーカーで生産技術に携わっていました。定年を迎え、次の職場を探していたときに竹内社長から誘っていただき、2年前から当社で仕事をしています。
現在のクライアント企業は、三重県の製菓会社です。同じ物づくりではありますが、扱う製品が自動車部品から食品になったので戸惑いはありました。ただ、顧客に対する品質をしっかりと保証していきたい、商品が顧客の手元に届くまでの物流のマネジメントを手伝ってほしいというご要望でしたので、物づくりの基本は共通していると思います。自動車産業の部品も40〜50年前は人の手でつくっていました。私はその当時から携わってきたので、基本的には同じだと思っています。
お菓子づくりの具体的なノウハウなどはわからないのでそこはお任せしていますが、工程ごとに材料をどう管理していくか、逆にこういう管理をすればより効率アップにつながるのではないかとアドバイスし、それを通して標準化していく手法をとっています。私自身が直接、判断することはなく、お客様の経営陣と対話する中で、ジャッジしていただく形にしています。
具体的な事例としては、工場の「見える化管理」を始めたことが挙げられるでしょう。工場を一周すれば、今何がどのような状態にあるのかが一目でわかるようにしました。例えば、箱のサイズを整える、色を変更するといった当たり前の工夫ですが、違う製品が混じっていればすぐに判別できます。コストをかけずに自分たちでできることのサポートまでが、私の仕事だと思っています。
もちろん、フードロスを減らすことは利益にもつながるので、ゼロにするためにはどのような生産管理をすればいいのか、という点も一緒に考えて、できる限り減らせるように努めています。日々の仕事がSDGsにもつながっていると思いますね。
当社は個人事業主の集団でもあります。その分、ハイリスク・ハイリターンの部分があるのは否めませんが、ある程度の経験を積み、自分の強みを持っている人がチャレンジするにはとても適した職場だと思います。
ハラスメント防止を目的とした研修を行う
[地方中小中企業アンガーマネジメント]
重本詠美子さん
前職で社長の竹内と一緒に働いていた関係で、2022年8月から当社で仕事を始めました。人事部に約20年在籍し、ハラスメント防止のセクションを担当していたので、現在は中小企業のハラスメント防止を目的としたアンガーマネジメント研修を行っています。
2022年4月から中小企業の事業主にもパワハラ防止措置が義務化されたので、その切り口についてお話しさせていただくことが多いですね。私自身、前職でも経験していますが、パワハラを中心とするハラスメントは法律の知識を伝えるだけではなかなか改善できない傾向があります。正しい指導の方法や、どう感情をコントロールするかという点を身につけていただくことがパワハラ防止の近道だと思い、アンガーマネジメントを取り入れています。
アンガーマネジメント研修は対象者に講義を行う形で行っています。また、そのときに研修を受ける人の属性によって、話す内容も変えることを意識しています。管理職中心の場合、一般社員の場合、若手社員の場合といった階層ごとに紹介する事例を変えるような工夫はしていますね。さらに、一方的に話すと伝わらないことがあるので、皆さんに考えていただく時間を設けるようにしています。
アンガーマネジメントは研修を受けたからといって、その日を境に劇的に変化するものではありません。日々のトレーニングから自分の感情のコントロールが上手になるとお話ししています。私はコンサルタントとして外部から支援させていただいていますが、1日だけ研修をするというよりは、クライアント企業に寄り添いながら一緒に成長できればいいと思っています。
当社は自分がやりたいと思ったことを提案すれば、その機会が得られやすい環境だと思います。また、経験が豊富な登録スタッフが多数在籍していますが、新卒の人やキャリアの浅い人でも新しいことを提案できるのではないかと感じています。例えば、採用活動における学生に対するパワハラなど、新卒者ならではの視点も期待できるでしょう。若い人とベテランがコンビを組んで支援すれば、また違う方向性を提案できるかもしれません。
まだこの仕事を始めて日が浅いのですが、安心・安全に働けるクライアント企業の環境づくりを目指して、これからも努力していきたいと思っています。
代表取締役 竹内 上人 様