株式会社ダスキン|「やさしさ」を形にするビジネスで人々の幸せと喜びに貢献 ~自己成長できる職場で、働きがいと経済成長を実現~

代表取締役 社長執行役員 大久保 裕行 さん

1963年の創業以来、「喜びのタネをまこう」をスローガンに、人々の快適な毎日をサポートしているダスキン。衛生に関するレンタル商品やサービスを提供する「訪販グループ」と、ミスタードーナツをはじめとする「フードグループ」を主軸に、全国で多彩な事業を展開しています。「仕事の第一は人間をつくることでありますように」と掲げる同社。「人」を大切にする社風の中で、新しいことに挑戦できる会社です。

社会課題の解決を目指して生まれた「ダスキン」

ダスキンの原点は、繰り返し使う化学ぞうきん「ホームダスキン」です。創業以来、私たちはものを捨てずに大切に使うという思いで事業を展開してきました。「使い捨てではなく、レンタルでくり返し使う」という事業スタイルは、まさに現在のSDGsと合致しています。

「利益は喜びの取引から生まれる」と考え、お客様の喜びを第一としたビジネスを目指していた創業者の鈴木清一は、自らが汚れてまわりをきれいにする「ぞうきん」になりたいと考え、当初は「株式会社ぞうきん」という社名にしようとしましたが周囲から反対する声があがり、「ダスト(ホコリ)+ぞうきん」で「ダスキン」という社名に決まりました。

こうしたエピソードからもわかるように、ダスキンは社会からの期待に喜びをもって応えること、人に社会に「喜びのタネ」をまくことを事業として展開し続けてきたことが企業価値向上につながり、また使命でもあると考えています。

これは経営理念でもある「道と経済の合一」という言葉にも表れています。「道」は人に対して思いやる気持ちや、やさしさ、「経済」は時代に合わせて商品やサービスを変革していくことです。私たちは企業として、お客様や社会から求められる期待に喜びをもって応え続ける会社であるために、時代や社会のニーズに合わせて、変化を恐れず挑戦し続けています。

ダスキンが多様なビジネスを展開しているのも、この「挑戦」が根幹にあります。当社はこれまでに100以上の新しいビジネスに挑戦してきました。現在継続して展開しているのは約20事業ですが、全てお客様の生活を豊かで楽しいものにしたい、喜びのタネをまきたいという思いから始まった事業です。

当社が展開している「衛生関連商品・サービス」と「ドーナツ」には一見何の関係性もないように見えるかもしれませんが、「お客様の当たり前の毎日を快適で楽しいものにしたい」「お客様にいつでも幸せな気持ちでいてほしい」と考え続けた先に生まれたビジネスなので、どの事業も「喜びのタネをまく」という意味ではまったくブレがないと考えています。

ダスキンは日本でいち早くフランチャイズシステムを導入し、全国でビジネスを展開していますが、これもお客様により喜んでいただくことを目指した結果です。フランチャイズ加盟店は、それぞれの地域に根ざした方々が運営・展開しています。その地域で生まれ育った方であれば、よりお客様のニーズを的確に捉えたサービスをご提供することができると私たちは考えています。

また、ダスキンでは従業員を「社員」「スタッフ」とは言わずに「働きさん」と呼んでいます。これは、「傍(まわり)の人を楽にする人」という意味が込められています。

そもそもダスキンは、「主婦のお掃除の負担を軽減したい」という思いで1964年に水を使わずにホコリを取る化学ぞうきんのレンタルをスタート。その後もさまざまな商品やプロの技術を提供するサービスにまで発展していますが、どれも「傍(まわり)を楽にしたい」という思いから生まれたものです。

この「傍」にはお客様や社会だけでなく、一緒に働く仲間たちも含まれています。ダスキンに関わる一人ひとりが多様な働き方を選択でき、よりよい将来が展望できるよう、誰もが働きやすく、自分の強みを発揮できる環境づくりに力を入れています。女性の活躍推進はもちろんのこと、誰もが自分の達成感や満足感が得られるよう、意識づくりや制度の確立などにも取り組んでいます。女性の出産・育児休暇取得率は100%ですが、近年は男性社員も積極的に制度を活用し、出産・育児休暇や介護休暇を取得しています。

社会にも人にもやさしくあることを何より大切にしている会社で、新たな仲間と共に新しい未来を創っていきたいと強く思っています。

衛生からおいしさまで、喜びのタネをまいてゆく

残ったドーナツでSDGsに貢献。飼料化しフードロス削減へ

フードグループ リスク・安全対策部・品質管理室 青木 宏光さん

学生時代、ミスタードーナツでアルバイトをしていて、ドーナツ愛と働きやすさから、そのままダスキンに入社を決めました。現在は、部署でフードロス削減や閉店後に残ったドーナツを飼料化するドーナツリサイクルなどに取り組んでいます。「いいことあるぞ」から「いいことするぞ」へ広げていくのが目標です。

女性が仕事を続けやすい環境

ミスタードーナツ事業本部 運営開発部・店舗開発室 上田 愛さん

ミスタードーナツのお店づくりを担当しています。新しい店舗の企画・開発からユニフォームの開発まで、難しいけれどやりがいがあります。職場はやさしい人ばかりで、産休・育休も充実。女性が長く働き続けられる環境が整っています。

「キレイのタネまき教室」で未来を担う子どもたちを支援

訪販グループ営業本部 ダスキンお掃除教育研究所 遠藤 智恵子さん

小学生や学校の先生に向けた掃除教育プログラムの企画制作や教員向けセミナー、出前授業の講師、またその講師育成を担当しています。小学生に掃除の意義や清掃用具の正しい使い方を教える出前授業「キレイのタネまき教室」では、特にリズムをつけた「ぞうきん絞り」実習はとても人気があります。実施後に子どもたちから「楽しかった」「掃除が好きになった」と声をかけてもらえることも多く、やりがいを感じています。

加盟店と共に取り組む学校教育支援活動は、地域社会と連携して子どもたちに掃除の大切さを伝えていくSDGsにつながる重要な活動です。10年後も100年後も、きれいで快適な環境で、人々が健康に暮らせるように、これからも掃除の大切さを伝えていきたいと思います。

入社2年目で自ら手をあげ商品開発者に抜擢

訪販グループ事業本部 商品・サービス開発部 モップ・ワイプフル商品開発室 坂本 芽生さん

入社して最初の配属は、家事代行サービスを行う「メリーメイド事業部」でした。研修を経て掃除の楽しさを知ると、清掃用具にもがぜん興味が湧くように。社内からの「現場の声を商品開発に生かしたい」という呼びかけに手をあげ、商品・サービス開発部に異動。現在は家庭用モップ商品の開発を担当しています。

ダスキンのモップは、繰り返し使えるサステナブルな商品です。私が所属するモップの開発チームでは、パッケージのエコ化も進めています。海洋ゴミの原因になるといわれるプラスチック使用量の削減や素材の見直しなど、資源の有効活用と環境負荷低減に取り組むことで、さらに環境に配慮した商品を世の中にお届けしていきたいです。

お客様にも働く人にも「喜びのタネまき」を

ダスキン垂水支店 新宮 真実さん

フランチャイズシステムで加盟店と共に成長・発展してきたダスキンにとって、共に働く仲間はとても大切です。私の仕事は、そんな仲間たちが少しでも楽しいと思える職場をつくること、そして商品やサービスを使ってくださるお客様に「喜びのタネまき」をすることです。そのために、加盟店のサポートやお客様対応を行っています。

お客様に直接接することができる私たちは、お客様のお困りごとを解決することも、一歩先の提案をすることもできます。高齢のお客様に、かがまずに使えて軽量の柄の長いモップをご提案し、「気持ちが明るくなり、生活を楽しめるようになった」と言われた時は、こちらもうれしくなりました。喜びが循環する仕事です。

自然からお預かりした水をきれいにして返す

生産本部 技術部 製造技術室 日下部 和志さん

モップやマットの洗浄には、多量の水を使用します。そこで私の部署では使用水量の削減や汚水対策を行っています。

私の担当は、主に洗浄後の汚水をきれいにする研究です。使用後の汚れた水を法令基準より厳しい独自の排出基準に適合させて放流し、水資源の保全に務めています。

廃水処理が滞ると、水質汚濁を引き起こすだけでなく、企業の信頼低下にもなりかねません。近年は老朽化に伴う設備の改修や更新業務も増えています。
モップについていたホコリは、廃水処理で汚れの塊にし、セメント原料の一部として再資源化しています。今後は廃水処理のDXにも取り組みたいです。まだまだ挑戦し続けます。

SDGsを通じた地域との接点づくりに取り組む

訪販グループ営業本部南関東地域本部 訪販エリアマネジャー 柿原 慎一郎さん

「社会からの期待に喜びをもって応える」というダスキンの考え方のもと、南関東地域本部の加盟店指導に携わっています。本業を通じて地域社会に貢献するため、各自治体のSDGsパートナーに企業認証登録もしています。近年は自治体のホームページでダスキンを知ったという学生から、SDGsの取り組みについて聞きたいと声をかけてもらえるなど、接点の広がりを感じています。

また、女性が多い職場なので、乳がんの正しい知識を広め、検診の早期受診を促すピンクリボンの啓発活動も行っています。定期的に勉強会も行い、健康で生き生きと働ける環境整備に力を入れているのは、人を大切にする創業者のDNAが根付いていると感じます。

 

こんな会社で働きたい サステナブルな社会実現のために SDGs編3』より転載。

 

 

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