飾品、アクセサリー、時計、バッグ、財布など、魅力的な商品を数多く取り扱っているハピネス・アンド・ディ。店舗には、特別な日の記念品や大切な人へのギフト選びで連日多くのお客様が訪れます。商品をただ売るだけでなく、お客様に寄り添った提案をするコンシェルジュを目指す同社。商品やお客様とのふれあいを通じて自分自身を成長させられる環境が整っています。
販売員が楽しそうに働いているから店は愛される
代表取締役社長 田 篤史さん
ハピネス・アンド・ディは、人生の節目や誰かの大切な記念日に贈るプレゼントを提案するアニバーサリー・コンセプトショップを運営しています。数多くのブランド品を取り扱っていますが、ただのブランドショップではありません。
私たちは、贈る方のワクワク・ドキドキする気持ちから、贈られる方の喜びや感動までお客様それぞれのストーリーにも寄り添い提供することを目指しています。
そして、お客様に愛され続ける店であるためにSDGsにも力を入れています。コロナ禍前から、小売店としてどうSDGsに取り組むべきかを模索してきました。
そんな中、発展途上国であるバングラデシュの、とても丁寧に革製品を作る工場とのご縁をいただきました。オリジナル商品も製造販売している当社では、これまでものづくりは「日本製」にこだわってきたのですが、ちょうど新型コロナウイルス感染拡大の影響で、グローバルでオンライン会議ができるようになったこともあり、バングラデシュの工場と一緒に高品質でリーズナブルな革小物を作ることを決めました。
開発・製造にあたっては、これまで「H&D」という自社オリジナルブランドを作っていたチームを「SDGs推進委員会」と位置づけ、新たに「SDGsブランド」を展開しています。お客様のニーズにお応えしながら社会課題の解決にも貢献していくことを目指しています。
また、担当者だけで完結しないように、全従業員を対象にしたSDGs研修も行い、従業員のSDGsの理解徹底と意識統一も図っています。
お客様に楽しく幸せな気持ちで商品をお選びいただくためには、店舗で働く販売員がワクワクした気持ちで楽しそうに働いていることも重要です。そのために、仕事へのモチベーションを高く保ち続けられるよう、 販売員の新人研修や資格支援サポートの仕組みを日々ブラッシュアップして整えています。
「買い物をするならあの店で買おう」とお客様から選んでいただけることや、お客様にとってのお気に入りの店であり続けることは、その地域の活性化にも寄与すると私たちは考えています。 販売員の接客態度に感動して入社を決めたという社員も少なくありません。満足の循環で、持続可能な未来に貢献することが私たちの願いです。
店舗に商品を並べておけばいい時代は終わった
男女比率が3対7と女性従業員比率の高い当社。結婚や出産など、ライフステージが変わっても女性が生き生きと働き続けられる職場であることはとても重要です。
これまでは、店舗での接客が主な業務なため、夫の転勤や出産、介護などが理由で退職せざるを得ないケースも多くありました。ですが、コロナ禍を経て、店舗販売のあり方はめまぐるしく変化しています。そこで、スマホや動画撮影に慣れているデジタルネイティブ世代を中心に、SNS・動画配信を活用した「ライブショッピング」を実施するなど、店舗に立つだけではない業務や取り組みも横展開で広げています。
また、当社には、ワタベウェディングからの出向社員が3名います。接客スキルを上げるための研修などはもちろん行っていますがより高いホスピタリティマインドを身につけるために、他業界の手もお借りしたいと考えます。実際に、婚礼業界で培ったホスピタリティは、店舗接客の大きな戦力となり、スタッフの「おもてなし力」向上につながっています。これは、苦境にある婚礼業界の雇用受け皿にもなる取り組みです。業界を超えた企業間での協力体制を構築することに、今後も注力していきたいと考えます。
かつては、「店舗に商品を並べておけば売れる」という時代もありました。しかし、今は商品の価値を正しく伝え、その価値に共感していただかなければ、お客様から選んでもらうことはできません。私たちは、お客様の欲しい商品がただあるだけの場所ではなく、その商品を手に入れることで感動や喜びを味わうことができる場所として、何度でも足を運びたくなるような存在になれることを目指しています。
キャリアアップ支援を手厚く
人事部長 柳川 加津江さん
ハピネス・アンド・ディは、従業員の「挑戦したい」という気持ちを全力でバックアップする会社です。
例えば、「スター認定」と呼ばれる社内認定制度もその一つです。ジュエリーコーディネーターや時計技能士など、会社が、業務に必要と認定した資格を取得した場合に毎月の給与に加算して手当を支給しています。
資格試験の受検費用や、受検会場までの交通費も全額補助。金銭面での負担を少なくし、全力で資格試験に挑をでえる環境を整えています。
昨年は全従業員に対し、SDGsを基礎から学ぶ「SDGs研修会」を行いました。参加率はなんと100%!座学の他、他店舗や他部署の従業員とのディスカッションも行い、楽しみながらSDGsの意識を高めています。
私は販売のプロを目指して入社し、頑張って店長まで昇進しましたが、結婚してすぐ夫の事情で東北に引っ越すことになったのです。仕方なく退職を願い出たところ、全店舗に先駆けて行ってきたライブショッピングの取り組みなどを高く評価していただき、フルリモートでの広報業務担当に抜擢されました。
店舗の販売しか経験のない私が、フルリモートで、しかも本社業務などできるのか正直不安でしたが、コロナ禍でSNSの動画投稿が増えたことなども追い風となり、現在は商品部や各店舗スタッフ、総務部などと密にコミュニケーションを取りながらSNS運用を中心とした広報業務を行っています。
やりたい業務に立候補できる社内公募制度など、「働きたい」を諦めなくていい環境がハピネスには整っています。
地方在住、フルリモート
広報部 石橋 由梨さん
私は販売のプロを目指して入社し、頑張って店長まで昇進しましたが、結婚してすぐ夫の事情で東北に引っ越すことになったのです。仕方なく退職を願い出たところ、全店舗に先駆けて行ってきたライブショッピングの取り組みなどを高く評価していただき、フルリモートでの後方業務担当に抜擢されました。
店舗の販売しか経験のない私が、フルリモートで、しかも本社業務などできるのか正直不安でしたが、コロナ禍でSNSの動画投稿が増えたことなども追い風となり、現在は商品部や各店舗スタッフ、総務部などと密にコミュニケーションを取りながらSNS運用を中心とした広報業務を行っています。
やりたい業務に立候補できる社内公募制度など、「働きたい」を諦めなくて良い環境がハピネスには整っています。
先輩社員に聞く~本音トーク~
資格取得の支援がモチベーションアップに
2020年4月入社。会社見学で店長の気配りや素敵なお店を魅力に感じて入社。ジュエリーから雑貨までたくさんの商品があって仕事を楽しんでいる。
ハピネスはジュエリーからインポートブランド品まで幅広く取り扱っているので、お客様それぞれに合った商品をご提案できるところが魅力です。取扱うアイテムがとにかく多いので商品知識を身につけるのは少し大変ですが、おすすめしたプレゼントが相手に喜ばれたとわざわざご報告に来てくださるお客様もいて、とても励みになっています。さらにお客様によいご提案ができるよう、今はジュエリーコーディネーターの資格取得を目指して頑張っています。
スタッフの仲がよく、安心できる職場環境
2019年1月入社。つくば店での親身な心地よい接客に感動して入社。コロナ禍でライブ配信にチャレンジして成果をあげる。インスタにも力を入れている。時計修理3級を取得。
別の小売店で販売員をしていたのですが、ハピネスのつくば店に買い物に行った時のスタッフの接客に感激し、「この人みたいな販売員になりたい」とすぐ転職を決めました。ハピネスは基礎からしっかり接客術も教えてもらえますし、スタッフ同士も本当に仲がいいので、毎日がとても楽しいです。コロナ禍で店舗休業になったことで、新たにライブ配信を始めました。遠方のお客様と配信を通してつながれたり、配信を見たご新規のお客様がご来店くださったりと、大きなやりがいを感じています。
お客様のありがとうがチカラになる仕事
2022年4月入社。高校生の時、母の誕生日プレゼント探しがきっかけで来店。丁寧な接客を受けて購入したのがきっかけ。
高校生の時、母の誕生日プレゼントを購入したのがハピネスでした。その時に対応してくださった方の笑顔がとても素敵で、私もその方のように丁寧にお客様に寄り添える販売員になりたいと、入社を決めました。販売員としての基礎知識やビジネスマナーが学べるのはもちろんですが、商品が多いため、最先端の流行アイテムに日々触れることができるのも、とても楽しいです。社歴の浅いスタッフでも、やる気があればどんどん仕事を任せてもらえ、お客様から「ありがとう」と言っていただけることが何よりの原動力になっています。
会社のサポートで前例のない育休を実現
2019年7月入社。2児の父。接客業を経て入社。時計技能士と販売士2級の資格を取得。ジュエリーコーディネーターの資格取得を目指している。
接客が好きでハピネスに入社しました。昨年、2人目の子どもが生まれた時に、1カ月間の育児休暇を取得しました。男性で長期間の育休取得は社内でも初めてのケースでしたが、「いい前例になる」と、会社全体でサポートしてもらえたのはありがたかったです。しっかりした教育制度があり、販売ノウハウのレクチャーや資格取得サポートが充実しているのも当社の強みだと思います。
SDGsブランドプロジェクト
H&DはSDGsブランド。でも「SDGs」を売り文句にはしないのがこだわり。
(左)HDブランド担当 田村 知子さん (中央) HDブランド担当平住 明子さん (右) HDブランド担当和田 恵さん
バングラデシュの製造工場と連携して作った財布や小物入れなどの革製品、ペットボトルをアップサイクルしたサングラス、エシカルなダウンコートなど、オリジナルのSDGsブランドを展開しています。
私たちは店舗やオンラインサイトで、「SDGsなアイテムなので買ってください」という説明はしていません。あくまでも「ハイクオリティでデザイン性も高いアイテムを買ってみたらSDGsにもつながっていた」ということにこだわっています。
例えば、革小物やバッグで使われているバングラデシュ・レザーは、ヨーロッパの高級ブランドにも提供している優れた技術者が仕上げた高品質の革を使用しています。お客様が毎日使うお気に入りの中にSDGsをお届けできるようこれからも挑戦していきます。
サステナブルファッションで「リサイクル」「クリーン」「労働者の人権尊重」を目指す
『こんな会社で働きたい サステナブルな社会実現のために SDGs編3』より転載。