ハンズ - 会社が変わっても、生活文化を創造し続ける ~ひとり一人が生き生きと働ける環境を福利厚生からサポート~

「『手』でソウゾウしよう。『手』でワクワクしよう。」をブランドメッセージとして掲げる株式会社ハンズ(本社:東京都新宿区)は、子の看護休暇、バースデー休暇、ウォーキングキャンペーンなどの福利厚生の充実・活用が評価され、ハタラクエール2023(福利厚生表彰・認定制度)において「福利厚生推進法人」に認証された。

同社は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、健康増進に関する取り組みを積極的に実施することで、一人ひとりが働きがいのある環境を目指している。そして従業員ひとり一人が生き生きと働くことができ、活力ある職場環境を実現していくために様々な福利厚生制度を提供している。

ハタラクエール2023の認証に至った取り組み

ここ数年間で新しく作った制度としては、誕生日に休暇を与えるバースデー休暇や、健康診断の中でも自己負担が発生する婦人科検診費用を全額会社で負担する取り組みがあり、その他にもコロナ前にはコミュニケーションを活発にする取り組みとして、テニス、バスケ、駅伝サークルの立ち上げや、置き型社食の食事補助制度も導入した。

働き方についても、コロナでテレワークが増えて顔を合わせる機会がったため、最近は可能な範囲で出社して直接コミュニケーションを取ることも増えてきている。ただし全員が出社している部署もあればテレワークがメインの部署もあり、業務の必要性に応じて自由に組み合わせることも可能としている。

育児短時間制度に関しても、世間一般では小学校3年生までを対象にしている企業が多いが、当社は小学校6年生までを対象にしている。子どもといる時間を作りたいというライフスタイルや考え方が多様化していることに合わせた形だ。

未使用の有給を積み立てられる制度も、以前は病気や介護での使用に限って認めていたが、現在は従業員の健康を意識して個人が疾病を早期発見するための使用にも利用範囲を広げた。年間の有給の消化率も約80%を超えており、小売業では非常に高い水準である。

この数年で年間休日も107日から120日に増やした。休日日数が増えて有給消化率が下がるかと思っていたが、当社は「有給は使うもの」という考えが自然と根付いており、消化率は変わらなかった。自由度が高く、お互いのライフや人生を尊重し合える文化が浸透している。

研修に関しては、入社時に各部署から会社の制度を説明し、店舗への配属後はトレーナーさんが細かくサポートし、研修チームからも入社後定期的にフォローしている。個人のレベルにできるだけ差が生じないよう、一人一人様子を見ながら育てることを意識している。

ハタラクエールの認証を得たことで、社外だけでなく社内報でも「こういうところで福利厚生制度が評価された」ということを周知したところ、閲覧数も多く、会社が評価されたところに興味を持ってもらえた。これまでの取り組みを社内にも理解されたのは良かったなと思っている。

一方で、ハタラクエールの認証にあたって見えた課題もある。良い福利厚生制度があってもそれを把握していない従業員が多いのではと懸念していたため「こういう制度があり、こう使うといい」というような発信をした方がいいと思っていたが、なかなかできずにいた。

そんな中、カインズグループの一員になり、福利厚生制度が違う部分も出てきたことで、どのように周知していくのが良いかは引き続き課題だった。そこで従業員向けに、「このような福利厚生制度を知っているか」というアンケートを取ったところ、健康診断の認知度さえ100%でなかったり、社員は知っていても契約社員の方は知らなかったりと、やはり様々な課題が出てきた。

制度はできてきているので、きちんと使ってもらう取り組みが継続的な課題。その中で今回のハタラクエールの認証は周知のきっかけになった。これからも同社は、従業員一人ひとりが生き生きと働くことができ、活力ある職場環境を実現していくために、さまざまな福利厚生制度を提供していく。

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