株式会社ファンケル 「未来を希望」に。「美」と「健康」を創る企業

ダイバーシティ推進スローガン『みんな違ってあたりまえ』を積極的に推進

株式会社ファンケル(本社 神奈川県横浜市 代表取締役 社長執行役員 CEO 島田 和幸)は、1980年設立、横浜を拠点とした化粧品・健康食品の製造・販売を行う企業である。また、アジア・北米を中心に、化粧品・サプリメント事業を広く展開する。スタンスメッセージである「正直品質。」を掲げ、「環境」「健やかな暮らし」「地域社会と従業員」という3つを重点テーマとし、さまざまな活動を推進している。

重点テーマの一つである「地域社会と従業員」では、誰もが輝ける社会をつくるためにダイバーシティ&インクルージョンを推進している。その一環として、企業内で立ち上げた「アライメンバー※」を中心に、「東京レインボープライド2023」に協賛、代々木公園で開催された「プライドフェスティバル」に初出展を果たした。

同イベントは、「変わるまで、続ける」をテーマに代々木公園イベント広場で4月22日、23日の2日間にわたって開催された。来場者数は2日間で約24万人。今年は4年ぶりにコロナ禍にあった制限がないかたちで開催され、熱気に包まれた。

このプライドフェスティバルへの初出展を進めた同社広報担当の森さんと中川さんは、さまざまな価値観や考え方を持つ多様な人材が個性や能力を発揮できる環境を整備していきたいと考え、社内で「アライメンバー」のコミュニティを立ち上げ、現在では約350名のメンバーが集まっている。

メンバー内でダイバーシティや人権、パートナーシップについての研修を幾度と開催し、その理解を重ねてきた。また、同社は全国や海外にも拠点があり、コロナ禍で在宅勤務もあったことからそれぞれの場所から参加しやすいよう、研修をオンラインで行った。

コロナの閉塞感を払しょくするため、研修においても色々なチャレンジを試みたという。ユニークな特徴の研修としてVRでの研修なども取り入れ、よりリアルに近いかたちでの体験ができるように努めた。

350名のアライメンバーの中で、中心となるのは15名程度。その中でも今回は8名のメンバーが「プライドフェスティバル」の同社ブースで来場者と向き合った。同社のブースに足を運んだ来場者は2000名ほどだったという。想像していた以上に、ダイバーシティやパートナーシップへの関心が高い人が多いことに驚いたと中川さんはいう。

ブースでは、同社が取り組んでいるダイバーシティ推進の取り組みに関するアンケートを設置した。ブースに来た来場者が、それぞれ興味関心のある活動に対してシールを張ってもらうというものだ。社内啓蒙を目的とした研修実施や、お手洗いを中心としたハード面の整備など多岐にわたる取り組みの中で、一番関心が高く、900ものシールを集めた活動は「パートナーシップ制度」に関する活動だった。このアンケート結果を受けて、今後社内で制度の認知拡大に努めていく方針だ。

森さんは、「今後もアライメンバーの活動を少しずつ社内に広めていきたい。そして誰もがお互いの違いを認め合うことができ、自分らしさをもって働ける職場環境を目指したい。またそこでも多様性を大切にするために少しずつ社内理解の浸透を進めていきたいと語る。

同社らしさは、スタンスメッセージにもある「正直さ」や「素直さ」にある。社員一人ひとりが正直に自分を表現できる社会を目指し、世の中の「不」を解消していく事業活動をこれからもしなやかに展開していく。

※アライ(ally)とは「味方」を意味する単語で、そこから転じて性的マイノリティを理解し支援する人のこと。またはその考え方を指す。

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