2026.05.01

幸和産業株式会社 日本からグローバルへ
世界を舞台に、商機をつくる

写真左:取締役営業部長 伊藤さん
写真右:取締役営業本部長 加藤さん

1966年に創業し、ITバブルの崩壊やリーマンショックなど、数々の試練を乗り越えて60周年を迎えた幸和産業。変化を恐れず、前向きに発展を遂げてきたその源泉について、営業部の加藤さん、伊藤さんにお話を伺いました。

創業者の「販売するのはお客さまが必要なもの」という精神を軸に、現在は4つの主要事業を展開しています。

制御機器や電気機器を扱う商社事業をはじめ、ハーネスの製造・販売事業、中国拠点での機械・金属加工事業、制御盤製作事業へと、事業領域を大きく広げてきました。

商社事業では、三菱電機、オムロンなど大手電機メーカーの製品を仕入れ、製造業を営む企業の工場へ製品を提供しています。たとえば、工場で使用される制御機器や電気機器、電子部品などが不足・故障した際に、迅速に手配し、お客さまの生産活動を止めない役割を担っています。

ハーネスの製造・販売事業は、当社売上の4割を占める主力事業です。ハーネスとは、複数のケーブルを1つに束ね、先端にコネクタや端子を取り付けた配線部品で、産業用機械や電子機器、車載、制御盤など幅広い分野で使用されています。

車載用ハーネスが機械による大量生産でつくられるのに対し、産業用ハーネスは仕様ごとに異なるため、熟練した技術者の手作業が欠かせません。当社は産業用ハーネスの製造に特化しており、お客さまの要望を受けてから丁寧に手づくりしています。

また、蘇州や大連といった中国拠点では、機械・金属加工事業を展開。金属部品や機械部品を現地で加工し、日本および中国で販売しています。中国に進出する日本企業の工場へも、直接製品を供給しています。

制御盤製作事業は、お客さまからの要望をきっかけにスタートしました。8年前に富山の電子部品メーカーを傘下に迎え入れ、他事業とのシナジーを生み出しながら、着実に事業を成長させています。

4つの事業

当社の強みは、メーカー機能を併せ持つ商社である点です。一般的な商社がメーカーから製品を仕入れて販売するのに対し、当社は自社でハーネスや金属加工品を製造し、中間業者を介さずに直接お客さまへ提供しています。

さらに、営業スタイルにも「幸和らしさ」があります。施策やプロジェクトはトップダウンではなく、有志が主体となって動き、試行錯誤を重ねながら形づくられていきます。営業にも決まった型はなく、それぞれが自分の感性を大切にしながら、売りたい商材を自分なりのスタイルで提案します。主体的に動き、自分らしさを発揮できる環境が、当社の大きな特長です。

日本では製造業を中心に人手不足が深刻化し、自動化への投資や海外生産へのシフトが進んでいます。お客さまの生産拠点が海外へ移ることは、国内取引にとどまる商社にとっては機会損失になりかねません。だからこそ当社は、この流れを商機と捉え、海外拠点の活用を含めたグローバル展開を加速させてきました。

今後、海外の取引先はさらに増えていくと捉えています。海外の取引先と良好な関係を築き、ビジネスとして商機をつかむため、当社では20年以上にわたり、全社員を対象とした海外研修を実施してきました。

工場のある中国だけでなく、エジプトやインド、メキシコなどを訪れ、宗教や生活習慣、価値観の違いを自分の目で知る。自分たちの「当たり前」が当たり前ではないという気づきや、海外の経済成長のスピードを体感することは、海外でビジネスをするうえで、社員一人ひとりの視野を広げることに役立っています。


2005年に、当時の産業機械分野では珍しかった新卒女性を営業職として採用して以降、多くの女性営業が現場の最前線で活躍しています。製造業の工場に出入りするのは男性という固定概念を変えてきました。

「無から有を生み、無理を可能にする」 幸和産業はこれからも、「他社がやらないこと」に挑み続けます。


創業以来、「お客さまが本当に必要なもの」を誠実に届けてきた幸和産業。最初の事業であった紡績業界の衰退や、ITバブル崩壊といった幾度もの危機を乗り越えられた原動力は、価格や規模ではなく、「人」と「信頼」でした。「人こそすべて」という考えは、Great Place To Work®が主催する2024年版「働きがいのある会社」認定にもつながっています。

ライバルの多い業界で、社員数60名にも満たない企業が生き残り、成長を遂げてきた背景には、独自のグローバル戦略がありました。お客さまの要望に応えるため、現地に足を運び、品質を見極め、製品を磨き、納品後のフォローまで責任を持つ。その積み重ねが、海外拠点での製造体制や調達ネットワークを築き、グローバルな事業展開を可能にしています。本特集では、幸和産業の強みである「人」と「グローバル」に迫ります。


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