
プロフィール
INTLOOPシニアバイスプレジデント(兼)
INTLOOP Project Management 代表取締役社長
田口 正剛
CIS株式会社(現ソニーグローバルソリューションズ株式会社)にて大規模プロジェクトでのPMOとしての経験を多数積む。2005年に株式会社マネジメントソリューションズに創業メンバーとして参画、取締役、代表取締役副社長COOを歴任し、PMOコンサル市場の創造と事業拡大に貢献。2016年にINTLOOPに参画し、PMOコンサル事業を立ち上げ、現在の規模へ成長させている。
PM/PMO人材不足が深刻化する中、日本最大級の人材ネットワークを武器に、組織で支援する独自モデルを確立。事業成功と企業成長を支える、その挑戦に迫る。
※『徹底解剖! 総合コンサルティングファーム就職・転職ガイド』(クロスメディアHR総合研究所著)から一部を抜粋し、掲載。
PM/PMO人材不足という課題
プロジェクト成功には、ヒト・モノ・カネのリソース管理が必要です。その中でも近年、重要性が高まっているのが「ヒト」の管理です。予算や機材が調達できても、それを進める肝心の人材がいなければ、プロジェクトはうまくいきません。
人材リソース不足は2000年代にも見られましたが、労働人口減少という社会課題を背景に、どのプロジェクトにおいても人材リソース不足が顕著に表れています。
そうした時代にあってINTLOOPグループが持つ最大の武器こそが、人材ネットワークです。日本最大のフリーランスコンサルタント集団を抱えていることで、専門性の高い人材リソースを供給でき、プロジェクトを成功に向かわせることができます。INTLOOP Project Managementは、この強力な武器を持って、企業に枯渇している高度なプロジェクトマネジメント機能を供給しています。
PM/PMO支援ニーズの高まり
コンサルティング企業やPMO人材が増える中で、プロジェクトの成功率はアップしていくと思われていましたが、そうではありませんでした。2020年代に入って、特にIT業界のお客さまから急増したのが、「プロジェクトがどうしても失敗する」「赤字プロジェクトが増加している」といったご相談でした。
お客さまのお話を聞くと、3つの大きな原因が見えてきました。1つは、残業規制が強化されたことで、労働時間によるカバーが難しくなったこと。2つ目は、定年を迎えたベテラン層が卒業していること。3つ目は、ベテラン層の卒業とともにリモートワークが浸透したことで、次世代の人材が育ちづらくなっていることです。
当社では、以前からPMO支援サービスを提供してきましたが、こうした背景からプロジェクトマネジメントの課題にまつわる相談が増加したことで、これを解消するサービスを立ち上げる必要性に迫られました。そこでPMOコンサルティングに強い社員を重点的に採用する会社を立ち上げることで、プロジェクトマネジメント人材不足という社会課題に苛まれる企業の課題解決をしたいと考えたのです。
PM/PMO支援は非常に好評を得ており、2025年の創業から事業は順調に成長しています。社員コンサルタントとグループが抱える55,000名以上のフリーランス人材を組み合わせて、お客さまのさまざまなプロジェクトに対してプロジェクトマネジメントコンサルタントを供給できる。これほどの規模での支援は、日本最大規模の提案力となっており、他社に真似できない私たちの圧倒的な優位性になっています。

「ひとり」から「組織規模」の支援へ
次の成長戦略として、新卒からベテランまで、社員の人数に対して、原則「2倍」の人数のフリーランスをアサインするモデルを構築していきます。たとえば、ひとつのプロジェクトに2人の社員が入っていれば、フリーランスを4人入れる。社員が4人ならフリーランスは8人入れる。
コンサルティングの際、お客さまのプロジェクト体制図を見ると、PM/PMO以外にも必要な役割が欠けていることが多くあります。そこで、グループの持つ人材リソースを活用し、PM/PMOだけでなく、エンジニアやプログラマーなど、ほかの役割の不足も補うという支援スタイルを取っていくのです。部分的にではなく「アメーバ型」で柔軟に人材を供給していく。こうすることで、プロジェクトごとの単価も、提供価値も高めることができるレバレッジの利いたモデルを提供しています。
最初は「ひとり」の人材提供だったところから、徐々に複数人数を提供するように移行し、最終的には単一や少数の規模ではなく、「組織的支援」へと発展させていきたいと考えています。こうした柔軟な人材提供は、大手コンサルティング企業にもできない、業界で唯一といえるモデルです。評価をいただける企業も増えており、さまざまなプロジェクトでご支援をさせていただいています。
アメーバ型の組織的支援モデルの構築には、お客さま・プロジェクトとの長期的な関わりが必要です。その中で、ひとりから複数人、そして徐々に組織全体へとフェーズを拡大していきます。2030年には、この事業だけで数百億円規模の事業には成長させることができると見込んでいます。
「会社の発展」を願えるか
私たちのビジネスにおいては、お客さまからの月単価の報酬額の増加が「評価されている」ことのひとつの表れになります。報酬体系は、士業の方々と同じように、個人に対する報酬評価です。お客さまからの報酬額がダイレクトにコンサルタント本人の社内評価につながるため、社員のモチベーションを高める重要な指標です。
ただ、私たちが求めているのは、「個人」の評価だけではなく、「会社」の評価も重視できる人です。「会社を成長させたい」という想いがあればこそ、優秀な人材をコンサルタントに招き入れたり、よりよい組織づくりをしたりと、仕事に多面的な改善を加えようとするはずです。
積極的に採用しているのは「会社」に貢献しようとすることで、個人の成長を実現しようとする人です。成長を求めない人材が、成長を目指すお客さまに対して、適切なアドバイスをすることなどできません。同様に、成長を続けない会社が、他社を成長させることもできません。お客さまの成長に伴走するため、私たちは絶えず「両輪」で進化しなければならないのです。
一方で、会社が成長し大きくなるほど、個人の行動が会社にどれだけの影響を及ぼしているのか感じづらくなります。会社への影響度合いがわかりにくくなれば、「自分がいる意味」を感じることができない人も増えるでしょう。
INTLOOPも20年で大きく規模を拡大してきました。だからこそ私たちは、一人ひとりの頑張りと会社の成長がリンクする世界をつくろうとしています。膨大な人材リソースの組み合わせで、社会課題に挑み、日本のワークスタイルを変えていく。そんなモチベーションを抱きながら、共に大きなビジョンへと挑み続けてくれる人たちに、ぜひ私たちの会社へ来てもらいたいと思っています。
「徹底解剖! 総合コンサルティングファーム就職・転職ガイド」
クロスメディアHR総合研究所/クロスメディア・パブリッシング刊
ありそうでなかった「総合コンサル志望者」のための一冊
本書は、読者の方々が自分に合った企業を見つけ、適切なキャリア戦略を立てるために、実践的な情報を提供します。
たとえば、就職・転職者が知りたい、業界の全体像、今後の展望、キャリアパス、注目企業、働き方、選考の概要と具体的な対策などをじっくり解説。日本で数少ない成長産業として、就職・転職いずれも人気が高いこの業界について、徹底研究しました。
本文中では、就職・転職に関連した網羅的な情報に加え、業界を牽引する企業へのインタビュー取材を通して、業界・各企業の魅力や考え方、社会的意義などを深掘りします。また、多くの「就職・転職経験者の声や実例」から、つまずきやすいポイントをピックアップ。
ビジネスとテクノロジーの双方を深く理解し、企業と伴走する業界の現在と未来に迫ります。
Amazon購入ページはこちら


