2026.07.22

株式会社オリエントコーポレーション インクルーシブな組織をつくる。「全員参加」への挑戦

写真左:インクルージョン&ダイバーシティ推進室 室長 岩瀬さん
写真右:代表取締役社長(兼)社長執行役員 梅宮 真さん

社員一人ひとりの声が、組織を動かす力になる。オリコが進める「全員参加」のインクルーシブな組織づくりについて、代表の梅宮社長とI&D推進室長の岩瀬さんが語ります。

梅宮 いまオリコでは、「インクルージョン」を組織変革におけるキーワードとしています。時代に応じて変化するには、多様性を受け入れる組織でなければならない。しかし、経営者だけが「変わるぞ」と叫んでも、会社は変わりません。

岩瀬 社員が自分ごと化するには、意見を言いやすいことが大切ですね。

梅宮 だからこそオリコでは、“心理的安全性があること”を前提とした環境づくりを進めてきました。その新たな取り組みのひとつが、2026年2月から開始したウェブでのグループ全社会議「Orico Open Forum」です。

岩瀬 初回は「カルチャー」、 2回目は「お客さまから選ばれ続ける企業になるには」と、毎回テーマを設けており、盛況ですよね。

梅宮 私が司会を務めながら、冒頭で担当役員や部長から、テーマについて5分ほど話してもらう。ウェブで参加している皆さんからも、自由に意見を言ってもらうというものです。ただ、せっかく全社で集まっても、決まったテーマを議論するばかりではおもしろくない。「私はこんなことで悩んでいます」といった率直な声も遠慮なく上げてもらうようにしています。

岩瀬 自分ごと化を促す取り組みには、希望部署への異動や、提携先企業での副業ができる「ジョブポスティング制度」がありますね。応募者も増え、キャリアやスキルを高める意識が、徐々に浸透しつつあります。社長が着任して以降、全社員とのコミュニケーションがかなり増えました。

梅宮 誰もが安心して言いたいことを言える会社にする、思いつくことは何でもやろうという思いで、2025年4月の社長就任から走り続けています。特に力を入れているのが、私が全拠点の社員と直接話す「タウンホールミーティング」です。2025年の夏から開始し、北海道から沖縄まで全国100カ所以上の拠点を約半年かけてまわりました。

岩瀬 現場の社員にとっては、社長への言葉を選びながらの対話だったかもしれません。ただ、社員の声に対して梅宮さんはすぐに対応を検討し、方針を固めてフィードバックしていますよね。

梅宮 社員が、経営にも、周囲にも、言いたいことを安心して言える。周囲はそれを受け止める。それがインクルージョンの備わった組織です。「社員が言う」より先に、「周囲が受け入れる」「経営に反映される」ことを実感してもらうようにしています。

岩瀬 タウンホールミーティングの後は、数十名からメッセージがありました。それに対しても、梅宮さんは直接返信していて「社長にメールしたら、本当にすぐ返ってきたよ」と驚く社員が多くいます。

梅宮 聞いた話は聞きっぱなしにしない。インクルージョンの本質は、こうした「双方向」のやり取りにこそあると思うんです。話を受けて、会社を変える。すると社員は、「言っていいんだ」「言えば会社が動くんだ」と思ってくれます。その実感をひとりでも多くの社員に感じてほしい。「1週間は待たせないこと」「必ず返すこと」を社員に約束しています。

岩瀬 私たち社員の視野が広がり、成長につながることを実感しています。特に地方拠点にとって本社や社長は遠い存在でしたが、「社長との距離がすごく近くなった」という声が挙がっています。

梅宮 良い方向に進んでいますが、もっと「経営と現場がこんなに近いのか」と驚かれる会社にしたいんです。社員が気持ちよく仕事をして、社員と変化しながら成長する会社を目指したい。そのためにも、一人ひとりの社員との対話を続けていきたいと思います。


1954年の創業以来、金融事業を展開するオリエントコーポレーション(通称オリコ)。5,000名超の従業員規模と、全国に広がる加盟店ネットワークと顧客基盤を活かし、クレジットカードやオートローンなどの個品割賦ビジネスに加え、「決済・保証事業」や「銀行保証事業」など、幅広い領域で金融サービスを提供しています。

また、中小企業や個人事業主のお客さまに対する支援にも力を入れています。事業変革とともに同社が提唱するのが、「インクルージョン(包摂性)」を土台として、多様な個性が活きる「I&D(インクルージョン&ダイバーシティ)」。現場の声が経営に反映される双方向コミュニケーションに力を入れています。社員の自律的なキャリア形成を支援する「ジョブポスティング制度」や多様な社員が連帯するERG(従業員リソースグループ)活動など、全社での自律的な活動を多彩に展開する同社。長年の信頼性を武器に、事業と組織カルチャーの両面で変革を図る、オリコのいまを紹介します。


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