2026.05.01

大平洋機工株式会社 電子機器も食品も原点は「粉」
独自の混合・分級技術で未来を彩る

写真左:営業部 主任枝園さん
写真右:粉体機械部 係長 増田さん

あらゆる製品の源流にある「粉」を扱う混合・分級技術。食品やスマホの製造に不可欠な粉体機器に付加価値を加え、 顧客のニーズをかたちにする。まだ世にない価値を生み出す、創造的な開発の醍醐味を語ります。

当社は、粉体を「混ぜる」「分ける」「運ぶ」という基幹工程を支える装置を展開しています。混合・混練機、分級機、移送装置など、粉体プロセス全体を担う装置を開発・製造しています。ここでは、その中でも粉体処理の品質を大きく左右する代表的な2つの技術を紹介します。

1つ目は「混合機」、いわゆるミキサーです。乾いた粉からドロッとした液体まで、多様な原料を均一に「混ぜる」装置です。単なる撹拌ではなく、粒子の分散状態や混合精度を高度に制御することで、製品品質を左右する重要な工程を担います。

2つ目は「分級機(ぶんきゅうき)」です。一般的な言葉で言えば「ふるい(篩)」です。振動や遠心力を利用してブルブルと網を高速できめ細かく震わせることで、粒や粉の塊を粒径ごとに、必要な粒度に整えます。

私たちの粉体機器は、身近な製品にも活用されています。たとえばカップラーメンや焼きそばなどのインスタント食品に入っている粉末スープ。複数の原料を精密に分級し、均一に混合することで、安定した味と追求された品質の再現が可能になります。電子機器に使用される金属粉末やセラミック材料も、もともとは粉からできており、粒度の管理と混合を経て製品化されます。

食品、化粧品、自動車部品、鉄鋼、セメント――。多くの製品は、原料となる粉体の加工から始まります。「混ぜる」「分ける」「運ぶ」という製造工程の上流に位置する技術で、ものづくりの源流を支えているのが、私たちの仕事です。

当社の強みは、付加価値をつけることです。用途や材料特性に応じて、加熱・冷却・粉砕・乾燥などのプラスアルファの機能を組み込みます。単なる「混合」「分級」にとどまらず、製造プロセス全体を効率化し、製品の品質を総合的に高める装置を開発してきました。

新しい価値を生み出す鍵となるのは、「ニーズを見つけること」にあります。お客さまの製造現場に足を運び、「こんなことがしたい」「こんな機能があれば」という声を拾いあげて開発と検証を繰り返す。その積み重ねが、まだ世にない製品を生み出してきました。

新たなニーズに気づくには、新しい目を持った人材が必要です。だからこれまでにない発想で考えられる人に加わっていただきたい。発想と技術力を武器に、国内外のパートナー企業と連携し、粉体技術の可能性をさらに広げていきます。


産業用ミキサーは単に「混ぜる」だけでなく、粉体や液体を「思い通りの状態に整える」役割を担い、原料の解砕などものづくりの多彩な工程を支えます。代表製品「パムアペックスミキサ」は、独自の仕組みで粉体を浮かせながら短時間で高精度に混合・分散させる、ハイレベルな技術力の結晶です。


「確率ふるい」という国内初の分離技術を適応させた「モノレイア」は、独自の機構により大容量の処理をスムーズに行えるのが特徴です。強力な振動と目詰まり防止装置により、食品やリサイクルなど幅広い業界で安定した運転を可能にし、網の交換も容易なため高いメンテナンス性を誇ります。


スラリーの中でも移送が困難な高粘度の汚泥を、強力な圧力で長距離搬送まで可能にするのが油圧式ピストンポンプです。主に下水処理場で活用され、環境に悪影響を及ぼしかねない物質であっても確実に圧送することで、再資源化や環境負荷の低減に貢献。都市インフラの維持やプラントの環境整備を根底から支えています。


産業の「心臓」とも言えるポンプと、ものづくりの根幹を担う粉体機器の製造・販売・保守を一貫して手がけるメーカー、大平洋機工。固形物を含む液体を運ぶ「スラリーポンプ」と、下水処理場向け「ピストンポンプ」で国内トップシェアを誇るなど、確かな技術力を有しています。

同社の製品は、食品、化学、公共インフラなどあらゆる現場で活用されており、一般の目に触れる機会は少なくとも、何千万人もの生活を支える「縁の下の力持ち」です。世界的なブランドであるオーストラリア ウィアー社やスイス ヒドロスタル社との提携を通じ、グローバルな知見を活かした製品展開を行っています。

社風は、若手の「やってみたい」という自発性を重んじ、失敗を恐れないトライアンドエラーを推奨する文化です。充実した休暇制度や安定した賞与など、社員が安心して長く働ける環境が整っており、ワークライフバランスを保ちながら社会貢献を実感できる職場です。


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