2026.05.01

幸和産業株式会社 営業推進室 × 海外戦略室

営業推進室 主幹
宇野さん

現地に駐在するメンバーを介して現場や製品を確認しながら、調達・供給をしている幸和産業。実際の現場では、どのような連携がされているのか。具体的な案件について、宇野さんにお話を伺いました。

私たち、営業推進室の仕事について、ひとつの事例を通して紹介します。

大手自動車部品メーカーのお客さまが工場の自動化を進める中で、私は自律走行搬送ロボット(AMR)に関わる装置の提案と受注を担当していました。同社の工場には、在庫管理、搬入、搬出、出荷といった工程があり、それぞれの工程を自社で段階的に自動化していく方針でした。

同社は部分導入を前提としており、自社開発に適したAMRを探していました。しかし、国内メーカーのAMRは、工場全体を一括で自動化するパッケージ製品が中心で、検討を進めていたものの、問題も多く、計画は途中で頓挫していました。

そこで私たちは、計画のゴールや課題、過去にどのように検討されてきたかを丁寧にヒアリングしました。そこから、お客さまが求めていた「部分ごとの細かな提案」に着目し、課題を一つひとつ解決。部分導入が可能な海外AMRメーカーと協業し、現地で流通している部品を調達したうえで提案を行った結果、導入に至りました。

本案件が導入に至るまでには、海外に駐在する海外戦略室のメンバーとの連携が欠かせませんでした。普段、取り扱いのない製品だったため、現地担当者と密に連絡を取り、できること・できないことを明確にしながら、円滑な対応につなげていきました。お客さまの要望に応えられたのは、駐在員とのスムーズな連携という当社の強みが活きた結果です。

今後も海外拠点を活かし、最先端技術の調達から提案までをスピード感を持っておこなえる体制を整えていきたいと考えています。電機からメカまで一貫して対応できる、数少ないグローバル商社を目指して、成長を続けます。


お客さまだけでなく、展示会でのサプライヤーとの出会い、同業他社との横のつながり、過去に関わった方などあらゆる縁を大切にしています。

縁でつながった方々と、日々の小さな対話を重ねながら情報を集め、お客さまが求める「モノ・コト」と結びつけていくことが、商社としての価値だと考えています。

海外戦略室 リーダー
香川さん

海外戦略室は営業とアシスタントの14名で構成されていて、若く、活気あるチームです。その中で私は、見積もり依頼や配送まで、部品を製作する前から納品までを一貫して担っています。主にお客さまと中国工場の間に入り、価格交渉を行いながら、金属加工品を仕入れて国内のセットメーカー(部品を購入し、完成品を組み立てる製造業者)へ納品しています。

お客さまとの信頼関係を大切に築きながら、今後は輸入業務に加え、輸出にも挑戦し、グローバルに活躍の場を広げていきたいです。

海外戦略室
劉さん

12年間大手メーカーに勤務したのち2025年5月に入社しました。現在は海外から輸入した製品の通関業務と、営業アシスタントとして注文・発注の事務処理を担当しています。

この仕事のやりがいは、自分が調達した製品をお客さまに直接届けられるところです。

社内は明るく助け合う雰囲気があり、先輩方はやさしく、業務のやり方だけでなくコツや経験談も交えて教えてくれるため、楽しく仕事に取り組めています。

今後は貿易と通関の知識を深め、新しい商機をビジネスにつなげていきたいです。

海外戦略室
丁さん

2021年に中途入社し、金属加工品の営業を担当しています。入社当時は営業アシスタントでしたが、より自分の力を発揮したいと考え、営業職への異動を申請しました。

家庭や子育てと両立する中での挑戦でしたが、社長はすぐに承諾。社員を信頼し、挑戦を後押ししてくれる風土があると感じています。両立をサポートしてもらえているのもありがたいです。

今後は金属加工品に限らず、世界各国で、お客さまに合う商材を展開し、得意とする調整力を発揮して、グローバルなビジネスネットワークを築いていきたいです。

海外戦略室
魏さん

2000年に来日し、学生生活と板金製造の業務を経て、2007年に幸和産業へ入社しました。現在は駐在員として、製品の調達と販売、グループ企業が製造する金属加工品の品質・納期の管理、中国現地での顧客やサプライヤーの開拓を担当。業務では、語学力に加え、交渉力や異なる商習慣や価値観を理解する姿勢が求められます。

変化の激しいグローバル環境では、業界や製品に関する最新の知識の習得も大切です。AIが進化する時代だからこそ、学び続け、判断する人間の力に価値があると感じています。


創業以来、「お客さまが本当に必要なもの」を誠実に届けてきた幸和産業。最初の事業であった紡績業界の衰退や、ITバブル崩壊といった幾度もの危機を乗り越えられた原動力は、価格や規模ではなく、「人」と「信頼」でした。「人こそすべて」という考えは、Great Place To Work®が主催する2024年版「働きがいのある会社」認定にもつながっています。

ライバルの多い業界で、社員数60名にも満たない企業が生き残り、成長を遂げてきた背景には、独自のグローバル戦略がありました。お客さまの要望に応えるため、現地に足を運び、品質を見極め、製品を磨き、納品後のフォローまで責任を持つ。その積み重ねが、海外拠点での製造体制や調達ネットワークを築き、グローバルな事業展開を可能にしています。本特集では、幸和産業の強みである「人」と「グローバル」に迫ります。


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